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2023/04/26 13:39

香港前場:ハンセン0.6%高で4日ぶり反発、上海総合0.3%下落 無料記事

 26日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比116.07ポイント(0.59%)高の19733.95ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が45.78ポイント(0.69%)高の6647.14ポイントとそろって4日ぶりに反発した。売買代金は524億8040万香港ドルとなっている(25日前場は524億4350万香港ドル)。 
 値ごろ感が着目される流れ。ハンセン指数はこのところ下落基調を強め、足もとで約4週ぶりの安値水準に低迷していた。もっとも、上値は限定されている。米中対立の警戒感がくすぶっているほか、中国経済対策の期待感がやや後退したことが重し。指数はマイナス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が6.1%高、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)が3.6%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が2.8%高と上げが目立った。
 セクター別では、発電や設備の電力関連が高い。華能国際電力(902/HK)が8.3%、華電国際電力(1071/HK)が5.5%、華潤電力HD(836/HK)が3.4%、上海電気集団(2727/HK)が3.6%、東方電気(1072/HK)が2.2%ずつ上昇した。華能が報告した1〜3月期決算では、純損益が前年同期の赤字から黒字に転換している。上海電気集団の決算は、利益が29倍に拡大した。そのほか、上述した信義光能など太陽光発電関連も急伸している。
 自動車セクターもしっかり。理想汽車(2015/HK)が2.6%高、長城汽車(2333/HK)が2.5%高、比亜迪(1211/HK)が2.4%高、吉利汽車HD(175/HK)が2.3%高で引けた。
 酒造やレストランチェーンの銘柄群も物色される。華潤ビールHD(291/HK)が2.5%高、青島ビール(168/HK)が2.3%高、百威亜太HD(1876/HK)が2.0%高、九毛九国際HD(9922/HK)が3.3%高、海倫司国際HD(9869/HK)が3.2%高、海底撈国際HD(6862/HK)が2.2%高と値を上げた。
 半面、海運セクターはさえない。海豊国際HD(1308/HK)が4.1%安、東方海外(316/HK)と中遠海運HD(1919/HK)がそろって1.7%安、太平洋航運集団(2343/HK)が0.7%安で前場取引を終えた。
 ゼネコンやエンジニアリングなどインフラ建設関連も安い。中国鉄建(1186/HK)が4.8%、中国中鉄(390/HK)が4.3%、中国交通建設(1800/HK)が3.2%、中リョ国際工程(2068/HK)が5.8%、中国冶金科工(1618/HK)が2.2%ずつ下落した。
 他の個別株動向では、半導体パッケージング・テスティング機器大手のASMPT(522/HK)が6.6%安。同社が公表した1〜3月期決算は、純利益が前年同期比で62%縮小し、新規受注は半減した。
 一方、本土マーケットは6日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.31%安の3254.69ポイントで前場取引を終了した。ハイテク株が安い。金融株、不動産株、エネルギー株、通信株、メディア・娯楽株なども売られた。半面、消費関連株は高い。医薬品株、公益株、素材株、重電株も買われた。



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