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2023/08/17 13:37

香港前場:ハンセン0.1%安で5日続落、上海総合は0.01%下落 無料記事

17日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比21.24ポイント(0.12%)安の18308.06ポイントと5日続落する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は15.35ポイント(0.24%)高の6288.21ポイントと5日ぶりに反発した。売買代金は619億9630万香港ドルに拡大している(16日前場は497億5350万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが続く流れ。米金利の上昇や人民元安の進行などが嫌気されている。米インフレ懸念が高まる中、昨夜の米債券市場では米10年債利回りが急上昇した(一時、10カ月ぶりの高水準)。また、17日の外国為替市場では、対米ドルの人民元が一時、昨年10月以来の安値を付けている。ただ、指数は前引けにかけて急速に下げ渋った(本土株指数などはプラス)。中国経済対策の期待感が強まっている。中国の国営メディアは16日、「国務院(内閣に相当)は2023年の経済目標を達成するため、政策調整を強化する」などと報じた。来週21日に発表される最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」については、銀行貸出の指標となる1年物と住宅ローン金利の指標となる5年物がそれぞれ引き下げられると見込まれている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が4.0%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が3.8%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が3.6%安と下げが目立った。京東健康は昨日引け後、34%増収、利益7倍の中間決算を発表。一部のアナリストは、売上高が予想に届いていないと指摘した。
 セクター別では、本土・香港の銀行が安い。招商銀行(3968/HK)が2.4%、中国農業銀行(1288/HK)が1.6%、中国建設銀行(939/HK)が1.0%、東亜銀行(23/HK)が3.3%、中銀香港(2388/HK)が2.3%、恒生銀行(11/HK)が1.0%ずつ下落した。
 半面、自動車セクターは高い。小鵬汽車(9868/HK)が5.4%、理想汽車(2015/HK)が4.8%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.7%、東風汽車集団(489/HK)が3.0%ずつ上昇した。
 家電やスポーツ用品の中国消費セクターもしっかり。創維集団(751/HK)が2.6%高、海信家電集団(921/HK)が1.0%高、李寧(2331/HK)が4.8%高、安踏体育用品(2020/HK)が1.5%高で引けた。
 一方、本土マーケットは5日ぶりに小反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.01%高の3150.29ポイントで前場取引を終了した。消費関連株が高い。ハイテク株、医薬品株、インフラ関連株、軍事関連株なども買われた。半面、金融株は安い。不動産株、エネルギー株、公益株、運輸株も売られた。



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