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2023/08/24 13:24

香港前場:ハンセン1.9%高で3日続伸、上海総合は0.5%下落 無料記事

24日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比341.06ポイント(1.91%)高の18186.98ポイント本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が136.59ポイント(2.23%)高の6253.86ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は518億9510万香港ドルとなっている(23日前場は425億4000万香港ドル)。
 米ハイテク株高が好感される流れ。昨夜の米市場では、米10年債利回りが急低下する中、ナスダック指数が1.6%高と大幅に3日続伸している。中国で景気懸念がくすぶっているものの、当局は追加の支援策を打ち出すとの期待も根強い状況だ。また、香港では主要企業の決算報告が佳境入り。業績動向を手がかりにした物色も相場の押し上げ要因となった。指数は上げ幅を徐々に広げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が9.5%高、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が6.6%高、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(992/HK)が6.2%高と上げが目立った。薬明生物技術については、昨日公表した決算の上振れが好感されている。
 セクター別では、非鉄が高い。中国アルミ(2600/HK)が5.7%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が4.3%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.2%、江西銅業(358/HK)が2.2%ずつ上昇した。昨夜のロンドン金属取引所(LME)では、アルミなど主要非鉄の先物が値上がりしている。
 半導体セクターもしっかり。晶門半導体(2878/HK)が4.7%高、ASMPT(522/HK)が4.1%高、中芯国際集成電路製造(981/HK)が3.2%高、華虹半導体(1347/HK)が2.4%高と値を上げた。四半期決算で売上高と純利益が急増し、画像処理半導体メーカーのエヌビディアが時間外取引で大幅上昇。香港でも連想買いが入った。
 半面、ゼネコンなどインフラ建設セクターはさえない。中国鉄建(1186/HK)が5.8%安、中国交通建設(1800/HK)が4.0%安、中国中鉄(390/HK)が3.9%安で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.47%高の3092.88ポイントで前場取引を終了した。消費関連株が高い。ハイテク株、素材株、医薬品株、証券株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。公益株、不動産株、インフラ関連株の一角も売られた。


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