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2024/01/16 16:27

中国大引:上海総合0.3%高で続伸、金融株が上げ主導 無料記事

 16日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比7.70ポイント(0.27%)高の2893.99ポイントと続伸した。
 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。前日公表された1月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利は低下予想に反し据え置かれたが、当局は金融緩和などで経済を支えるとの期待が続いている。中国証券報は16日、1〜3月期中に政策金利や預金準備率が引き下げられる可能性があると報じた。また、「中国当局が一部の機関投資家に対し、株式を売却しないよう指示したもよう」と伝わったことも下値不安を和らげさせている。指標発表を前にした買い手控えなどで安く推移していたが、指数は引けにかけてプラスに転じた。中国ではあす17日の取引時間中に、12月の小売売上高や鉱工業生産、23年通年のGDP成長率などが公表される。(亜州リサーチ編集部)
 金融株が上げを主導。中国民生銀行(600016/SH)が2.4%高、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が2.1%高、成都銀行(601838/SH)が1.7%高、新華人寿保険(601336/SH)が2.8%高、中国太平洋保険(601601/SH)が2.2%高、中国人寿保険(601628/SH)が2.0%高で引けた。
 エアラインや空港、ツアー会社、ホテルなど旅行関連も物色される。海南航空HD(600221/SH)が3.7%高、吉祥航空(603885/SH)が3.5%高、広州白雲国際機場(600004/SH)が4.2%高、上海国際機場(600009/SH)が1.7%高、黄山旅遊発展 (600054/SH)が2.7%高、北京首旅酒店(600258/SH)が2.8%高で取引を終えた。大型連休の旅客増が期待されている。民用航空局は今月26日から始まる春節(旧正月)前後の特別輸送態勢「春運」期間について、3月5日までの40日間で航空旅客数が延べ8000万人に達すると予測。1日当たりでは200万人となり、過去最多を更新する見込みという。そのほか、エネルギー株、自動車株なども買われた。
 半面、不動産株はさえない。華遠地産(600743/SH)が2.5%、金地集団(600383/SH)が1.2%、保利発展控股集団(600048/SH)と信達地産(600657/SH)がそろって1.1%ずつ下落した。医薬株、素材株、公益株も売られている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.72ポイント(0.76%)高の228.94ポイント、深センB株指数が5.65ポイント(0.54%)高の1047.44ポイントで終了した。


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