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2023/10/18 13:26

香港前場:ハンセン0.1%安で反落、上海総合は0.6%下落 無料記事

 18日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比18.09ポイント(0.10%)安の17755.25ポイントと小反落する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は1.06ポイント(0.02%)高の6093.61ポイントと小幅ながら続伸した。売買代金は441億1890万香港ドルにやや拡大している(17日前場は337億100万香港ドル)。
 外部環境の不透明感が重しとなる流れ。昨夜の米債券市場では、長期債利回りが軒並み急上昇した。政策金利の動向に敏感な2年債利回りは、約17年ぶりの高水準に達している。また、中東地域の地政学リスクも持続した。一方、取引時間中に公表された中国指標はまちまちの内容。今年第3四半期(7〜9月)の国内総生産(GDP)成長率は前年同期比4.9%にとどまり、前四半期(4〜6月)の実績(6.3%)を下回ったものの、市場予想(4.5%)は上回っている。9月の小売売上高や鉱工業生産も上振れた。半面、都市部の1〜9月固定資産投資は予想を下回り、不動産開発投資は減少率が拡大している。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが先行。ハンセン科技(テック)指数は1.2%安と反落している。個別では、パソコン世界最大手の聯想集団(992/HK)が7.3%安、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が6.1%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が4.3%安と下げが目立った。
 中国不動産セクターも安い。中国海外宏洋集団(81/HK)が6.1%、旭輝(884/HK)が3.4%、越秀地産(123/HK)が3.1%、中国奥園集団(3883/HK)が1.7%ずつ下落した。上述したように、不動産関連指標の低迷が逆風となっている。
 レアアース・非鉄セクターもさえない。中国稀土HD(769/HK)が2.6%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)が2.4%安、江西カン鋒リ業(1772/HK)が2.3%安、江西金力永磁科技(6680/HK)が1.5%安で引けた。
 医薬セクターも売られる。山東新華製薬(719/HK)が5.4%安、薬明生物技術(2269/HK)が4.7%安、四環医薬HD集団(460/HK)が3.1%安、康希諾生物(6185/HK)が2.9%安で前場取引を終えた。
 半面、自動車セクターは高い。比亜迪(1211/HK)が8.0%、長城汽車(2333/HK)が3.9%、理想汽車(2015/HK)が2.9%、吉利汽車HD(175/HK)が1.8%ずつ上昇した。新エネルギー自動車(NEV)大手の比亜迪については、1〜9月期業績の利益倍増見通しも材料視されている。自動車株全体の追い風になった。
 一方、本土マーケットも反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.61%安の3064.76ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。医薬株、不動産株、インフラ関連株、素材株なども売られた。半面、自動車株は高い。銀行株も買われた。



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