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2023/08/28 17:42

香港大引:ハンセン1.0%高で反発、香港交易所3.3%上昇 無料記事

週明け28日の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比174.36ポイント(0.97%)高の18130.74ポイント本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が70.93ポイント(1.15%)高の6246.22ポイントとそろって反発した。売買代金は1010億2260万香港ドルにやや拡大している(25日は813億6570万香港ドル)。
 投資家心理が上向く流れ。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長によるジャクソンホール会議(各国の中央銀行関係者が集まる国際経済シンポジウム)の講演を受け、米金融政策の不透明感がやや後退した。講演内容は想定通りの見方が多い。年内にもう一回の利上げが実施されるとの確率が高まったが、今回の利上げサイクルはそれで終了するとの見通しだ。中国経済対策の期待感も根強い。当局は断続的に支援策を打ち出している。足元では、関連当局が住宅ローン規制の緩和に踏み切る見込みだ。株式市場の活性化期待も高まる。香港政府トップの李家超(ジョン・リー)行政長官は27日、タスクフォースを立ち上げ、株式市場の流動性を高めるための措置を検討すると表明。近く詳細を発表する予定だ。一方、中国本土では、きょう28日より株式取引にかかる印紙税が半減されるほか、信用取引の保証金率が引き下げられる(9月8日引け後に適用)。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、取引所運営の香港交易所(388/HK)が3.3%高、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(992/HK)が3.0%高、オンラインゲーム大手の網易(9999/HK)が2.9%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国の金融が高い。中国工商銀行(1398/HK)が1.4%、中国農業銀行(1288/HK)が1.2%、中国人民財産保険(2328/HK)が3.3%、中国平安保険(2318/HK)が2.1%、中信建投証券(6066/HK)が1.5%、華泰証券(6886/HK)が1.1%ずつ上昇した。
 医薬品セクターも物色される。百済神州(6160/HK)が2.9%高、広州白雲山医薬集団(874/HK)が3.6%高、薬明生物技術(2269/HK)が2.0%高、石薬集団(1093/HK)が1.7%高と値を上げた。
 半面、家電大手2社は急落。TCL電子HD(1070/HK)が20.9%安、創維集団(751/HK)が12.3%安で取引を終えた。TCL電子が公表した中間決算は6%減益にとどまり、創維集団は11%減益を強いられている。
 他の個別株動向では、不動産デベロッパー大手の中国恒大集団(3333/HK)が前営業日比で78.8%の逆行安。流動性危機に直面する同社は、決算発表の遅延解消など、売買再開に向けた条件を全てクリアしたため約1年5カ月ぶりに株式売買を再開した。23年6月期中間決算は赤字幅が縮小しているものの、大幅債務超過の状態は続いている。
 一方、本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.13%高の3098.64ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。金融株、ハイテク株、消費関連株、インフラ関連株、エネルギー株、素材株、医薬品株、運輸株なども買われた。半面、発電株の一角は売られている。



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