6日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比7.86ポイント（0.26％）安の3039.93ポイントと5日ぶりに反落した。
　利益確定売りが優勢となる流れ。上海総合指数はこのところの上昇で、約3カ月ぶりの高値水準を切り上げていた。指標発表も買い手控え要因で、中国ではあす7日に2月の貿易統計、8日に同月の物価統計が公表される。ただ、下値は限定的。向こう1年間の政策運営方針を決定する全国人民代表大会（全人代、国会に相当）が開催中とあって（会期は11日まで）、これから関係各所が公表する具体的な政策に対する期待感が続いている。指数はプラス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
　銀行・保険株が下げを主導。中国工商銀行（601398/SH）が2.0％安、中国農業銀行（601288/SH）が1.8％安、中国太平洋保険（601601/SH）が1.4％安、中国人寿保険（601628/SH）が1.2％安で引けた。
　医薬株もさえない。人福医薬集団（600079/SH）が3.4％、津薬達仁堂集団（600329/SH）が2.2％、天士力医薬集団（600535/SH）が1.8％、健民薬業集団（600976/SH）が1.6％ずつ下落している。不動産株、ハイテク株、運輸株、メディア・娯楽株、食品・酒造株なども売られた。
　半面、太陽光や風力など再生可能エネルギー発電の関連銘柄は物色される。福莱特玻璃集団（601865/SH）が7.0％、上海愛旭新能源（600732/SH）が3.0％、中節能風力発電（601016/SH）が2.3％、隆基緑能科技（601012/SH）が2.0％、晶科科技(601778/SH)が1.8％ずつ上昇した。産金株、証券株、自動車株、エネルギー株、素材株も買われている。
　一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.03ポイント（0.39％）安の263.84ポイント、深センB株指数が1.78ポイント（0.17％）安の1072.65ポイントで終了した。



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