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2024/03/04 17:32

香港大引:ハンセン0.04%高で小幅続伸、本土株指数は0.28%下落 無料記事

 週明け4日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比6.53ポイント(0.04%)高の16595.97ポイントと小幅続伸する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は16.01イント(0.28%)安の5712.83ポイントと反落した。売買代金は1068億6690万香港ドルに縮小している(1日は1218億3190万香港ドル)。
 様子見ムードが漂う流れ。国政助言機関の全国政治協商会議(政協)がきょう4日、向こう1年間の政策運営方針を決定する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)があす5日に開幕する。経済成長の安定に向け、景気刺激策が打ち出されると予測されるものの、内容を見極めたいとするスタンスも漂った。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、創薬支援の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が12.5%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が11.7%高、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が9.6%高と上げが目立った。
 石炭・石油セクターも高い。エン鉱能源集団(1171/HK)が4.0%、中国中煤能源(1898/HK)が2.7%、中国神華能源(1088/HK)が2.3%、中国海洋石油(883/HK)が3.3%、中国石油天然気(857/HK)が1.8%ずつ上昇した。
 中国の発電セクターもしっかり。華潤電力HD(836/HK)が4.2%高、華電国際電力(1071/HK)が2.4%高、華能国際電力(902/HK)と中国広核電力(1816/HK)がそろって2.1%高で引けた。
 半面、新興EV(電気自動車)関連は総じて安い。浙江零ホウ科技(9863/HK)が11.1%、理想汽車(2015/HK)が10.7%、小鵬汽車(9868/HK)が4.6%、蔚来集団(9866/HK)が4.3%ずつ下落した。値下げ競争の激化を警戒。小鵬が3日、一部車種を一律2万人民元値引きすると発表するなど、春節(旧正月)連休が明けて以降、主力メーカーによる値下げが相次いでいる。販売不振も懸念。新興EV各社の2月販売は総じて低調だ。また、理想汽車は先週、通期決算の黒字転換を材料に週間で28.8%も上昇していただけに、売り圧力も高まっている。
 中国の不動産セクターも急落。万科企業(2202/HK)が7.1%安、碧桂園HD(2007/HK)が6.3%安、合景泰富地産HD(1813/HK)が5.7%安、華潤置地(1109/HK)が5.5%安と値を下げた。
 一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.41%高の3039.31ポイントで取引を終了した。エネルギー株が高い。公益株、医薬株、ハイテク株、メディア・娯楽株なども買われた。半面、不動産株は安い。消費関連株、金融株、素材株も売られた。



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