/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2023/08/09 16:29

中国大引:上海総合0.5%安で3日続落、ハイテク株に売り 無料記事

 9日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比16.13ポイント(0.49%)安の3244.49ポイントと3日続落した。約2週ぶりの安値水準に落ち込んでいる。
 前日までの軟調地合いを継ぐ流れ。国内経済の先行き不安がくすぶっている。朝方公表された今年7月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)がマイナス0.3%、生産者物価指数(PPI)はマイナス4.4%という結果。CPIは予想ほどではなかったが2021年2月以来、2年5カ月ぶりのマイナス圏に落ち込み、PPIは前月から改善したものの、市場予想(マイナス4.0%)以上に下落した。このところ、中国経済持ち直しの鈍化を示す指標が相次いでいる。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ハイテクの下げが目立つ。産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が8.0%安、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が6.0%安、ディスプレー基幹部品の彩虹顕示器件(600707/SH)が2.0%安、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が1.9%安、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が1.7%安で取引を終えた。
 発電株もさえない。華電国際電力(600027/SH)が2.4%、大唐国際発電(601991/SH)と中国核能電力(601985/SH)がそろって2.0%、華能国際電力(600011/SH)が1.7%ずつ下落した。自動車株、インフラ関連株、素材株、エネルギー株、証券株、不動産株の一角もなども売られている。
 半面、医薬品株は高い。薬明康徳(603259/SH)が3.6%、通化東宝薬業(600867/SH)が2.6%、山東魯抗医薬(600789/SH)が2.1%、河南太龍薬業(600222/SH)が1.6%ずつ上昇した。ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、製薬会社の英アストラゼネカと製品供給に関する枠組み協定を締結したことを手がかりに、バイオ医薬品ベンチャーの康希諾生物(688185/SH)が19.5%高と急騰している。そのほか、銀行株、食品飲料株の一角も買われた。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.46ポイント(0.89%)安の272.74ポイント、深センB株指数が7.99ポイント(0.66%)安の1206.67ポイントで終了した。



内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース