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2023/09/27 13:32

香港前場:ハンセン0.6%高で3日ぶり反発、上海総合は0.3%上昇 無料記事

27日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比111.03ポイント(0.64%)高の17577.93ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が42.17ポイント(0.70%)高の6072.94ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は401億4760万香港ドルとなっている(26日前場は387億7130万香港ドル)。
 中国景気の持ち直し期待が相場を支える流れ。中国で朝方公表された8月の工業企業利益は17.2%増加し、前月の6.7%減からプラス成長を回復した。当局が定めた2023年国内総生産(GDP)の5.0%前後成長目標は達成可能――とする声も市場の一部から聞かれている。また、前日のハンセン指数は大幅続落で年初来安値を更新したとあって、値ごろ感も着目された。もっとも、上値は限定的。中国ではこの後、29日に9月の財新中国製造業PMI(民間集計)、財新中国サービス業PMI(同)、30日に9月の製造業PMI(国家統計局などが集計)、非製造業PMI(同)などが公表されるため、結果を見極めたいとするスタンスも漂っている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が5.2%高、資産総額で国内銀行6位の招商銀行(3968/HK)と石油・化学大手の中国石油化工(386/HK)がそろって2.8%高と上げが目立った。
 セクター別では、医薬が高い。上記した薬明生物技術のほか、中国神威薬業集団(2877/HK)が3.5%、康希諾生物(6185/HK)が3.2%、翰森製薬集団(3692/HK)と石薬集団(1093/HK)がそろって2.5%ずつ上昇した。
 太陽光など再生可能エネルギー発電関連も物色される。新特能源(1799/HK)が3.4%高、信義光能HD(968/HK)が2.8%高、協キン科技HD(3800/HK)が2.2%高、福莱特玻璃集団(6865/HK)が1.9%高で引けた。
 半面、非鉄セクターはさえない。中国アルミ(2600/HK)が3.4%、中国宏橋集団(1378/HK)が2.4%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.1%、江西銅業(358/HK)が1.1%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットも3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.33%高の3112.54ポイントで前場取引を終了した。医薬株が高い。ハイテク株、インフラ建設株、不動産株、自動車株、エネルギー株、素材株なども買われた。半面、銀行・保険株は安い。公益株、酒造株も売られた。


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