27日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比29.48ポイント（0.99％）高の3017.78ポイントと4日続伸した。終値ベースで6営業日ぶりに心理的節目の3000ポイントを回復している。
　中国企業の成長持続が好感される流れ。朝方公表された中国工業企業の利益総額は、今年9月に前年同月比11.9％増となり、8月の17.2％増に続いて2カ月連続で2ケタ成長を維持した。ただ、上値は重い。中国では来週31日、10月の製造業PMI（国家統計局などが集計）などが公表される。内容を見極めたいとするムードも漂っている。(亜州リサーチ編集部)
　業種別では、医療機器の上げが目立つ。業種別では、カテーテル製造の広州維力医療器械（6033095/SH）がストップ高。医療サービスの通策医療（600763/SH）が6.7％高、医療機器メーカーの山東新華医療器械（600587/SH）が4.9％高で取引を終えた。
　バイオ製薬株も高い。華潤双鶴薬業（600062/SH）と重慶太極実業（600129/SH）がそろってストップ高。人福医薬集団（600079/SH）が6.6％、金花企業(集団)（600080/SH）が3.3％ずつ上昇した。アパレル株、造船株、化学工業株なども買われている。
　半面、金融株はさえない。海通証券（600837/SH）が0.2％安、西南証券（600369/SH）が0.2％安、中信銀行（601998/SH）が0.7％安で引けた。情報電子、石炭株も売られている。
　外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.09ポイント（1.82％）高の228.21ポイント、深センB株指数が17.91ポイント（1.72％）高の1059.17ポイントで終了した。


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