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2020/02/11 16:31

中国大引:上海総合0.4%高で6日続伸、金融セクター相場けん引 無料記事

 11日の中国本土マーケットは値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比11.19ポイント(0.39%)高の2901.67ポイントと6日続伸した(上海A株指数は0.39%高の3040.67ポイント)。心理的節目の2900ポイントを超えるのは、春節連休直前の1月23日以来となる。
 前日までの好地合いを継ぐ。引き続き、中国の景気下支え策に対する期待感が相場を支えている。また、新型コロナウイルス感染による肺炎に関し、治癒率が大きく改善したと伝わったこともプラス。専門家の間では、感染拡大のピークが2月中下旬に到来するとの見方も浮上している。ただ、上値は限定的。指数は春節(旧正月)連休明けの3日に急落して以降、一本調子に上昇しているだけに、利食い売り圧力も意識されている。一時マイナス圏に沈んだ。
 金融株が相場を主導する。招商銀行(600036/SH)が1.3%高、中国平安保険(601318/SH)が1.0%高で引けた。食品・飲料株も上げが目立つ。白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が3.0%上昇した。そのほか、不動産株、運輸株、発電株、資源・素材株、インフラ関連株なども買われている。
 半面、インターネット・サービス関連銘柄の一角はさえない。通信衛星・放送サービスの中国衛通(601698/SH)が9.2%安、メディア・コンテンツの浙報数字文化集団(600633/SH)が4.1%安と値を下げた。足もとで急騰が続いていた医薬品株も急落。抗生物質の山東魯抗医薬(600789/SH)と江蘇聯環薬業(600513/SH)がそれぞれストップ安、6.0%安、中医薬の河南太龍薬業(600222/SH)がストップ安で取引を終えた。
 一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.03ポイント(0.01%)安の235.73ポイント、深センB株指数が7.83ポイント(0.85%)高の928.72ポイントで終了した。


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