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2020/01/13 17:31

香港大引:ハンセン1.1%高で3日続伸、恒安国際3.8%上昇 無料記事

 週明け13日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比316.74ポイント(1.11%)高の28954.94ポイントと3日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が129.28ポイント(1.15%)高の11396.76ポイントと反発した。ハンセン指数は約8カ月ぶりの高値水準を回復する。売買代金は1118億1100万香港ドルと高水準が続いた(10日は1052億7300万香港ドル)。
 米中通商協議の進展期待が相場を支える流れ。米国で15日、両国は「第1段階の合意」の調印式を行う予定だ。また、複数の米メディアは11日、「米国と中国が経済問題について話し合う『包括的な経済対話』を復活させるもよう」と報じた。事情に詳しい関係者によれば、対話の再開は15日の調印式にあわせて発表される。人民元高の進行もプラス。上海外国為替市場では、対米ドルの人民元相場が昨年8月1日以来となる6.89人民元台を付けた。
 ハンセン指数の構成銘柄では、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)が3.8%高、不動産事業を中核とする香港コングロマリットの太古A(スワイヤ・パシフィックA:19/HK)が3.0%高、保険事業で中国2位の中国平安保険(2318/HK)と光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)がそろって2.6%高と上げが目立った。
 業種別では、スマートフォン(スマホ)やインターネット関連が高い。上記した舜宇光学科技のほか、中国スマホ大手の小米集団(1810/HK)が4.2%、小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(2018/HK)が1.6%、ゲーム周辺機器開発のレイザー(1337/HK)が9.1%、飲食店レビューとデリバリー事業の美団点評(3690/HK)が3.2%、旅行予約サイト運営の同程芸龍HD(780/HK)が2.8%、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が2.2%、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.0%ずつ値を上げた。阿里巴巴集団と美団点評はそろって上場来高値を更新している。
 医薬品セクターもしっかり。康哲薬業HD(867/HK)が3.1%高、中国中薬(570/HK)が2.1%高、広州白雲山医薬集団(874/HK)が1.9%高、薬明生物技術(ウーシーバイオロジック:2269/HK)が1.4%高で引けた。
 他の個別株動向では、充電電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)が15.9%高と急伸。補助金削減の不安後退で、新エネルギー車販売の安定が期待された。新エネ車に対する補助金の削減方針について、中国工業情報化部の苗墟部長は11日、2020年半ばに大きく縮小することはないと明言している。
 本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.75%高の3115.57ポイントで取引を終えた。ハイテク株が高い。自動車株、不動産株、食品飲料株、医薬品株、運輸株なども買われた。半面、セメント株は安い。金融株、エネルギー株、公益株の一角も売られた。


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