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2023/09/25 13:31

香港前場:ハンセン1.2%安で反落、上海総合は0.4%下落 無料記事

週明け25日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比224.26ポイント(1.24%)安の17833.19ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が83.64ポイント(1.34%)安の6178.97ポイントとそろって反落した。売買代金は379億1140万香港ドルとなっている(22日前場は471億9400万香港ドル)。
 米金融引き締めの長期化懸念が投資家心理の重しとなる流れ。米連邦準備理事会(FRB)は高金利を維持するとの見方が強まっている。ボウマンFRB理事は22日、「インフレ率は依然として高すぎる」と指摘し、ボストン地区連銀のコリンズ総裁は同日、「さらなる利上げを選択肢から排除していない」と述べた。また、中国不動産デベロッパーを巡る債務不安が再び意識されたことも、投資家心理を冷やす一因となっている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が4.8%安、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(27/HK)が4.5%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が4.4%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産デベロッパーが安い。上記した龍湖集団のほか、中国奥園集団(3883/HK)が73.7%(前営業日比)、中国恒大集団(3333/HK)が25.5%、世茂集団HD(813/HK)が10.2%ずつ下落した。中国奥園集団は本日、決算発表の遅延解消など、売買再開に向けた条件を全てクリアしたことにより、約1年半ぶりに株式売買を再開。資金繰り不安のある同社と子会社のAdd Heroは、オフショア債務再編計画を進めており、準備は順調に進展しているという。また、JPモルガン・チェース(JPM)は先ごろ、中国不動産デベロッパーの2023年上半期バランスシートに基づいたランキングを発表。同ランキングでは、中国奥園集団が下位にランク付けされ、安全性リスクが高いと指摘されている。また、中国恒大集団は24日、主力子会社の恒大地産集団について、当局による立件調査を受けているため、新規債券発行の適格基準を満たせていないと説明した。経営再建に影響を及ぼす可能性がある。
 マカオのカジノ関連も急落。前記した銀河娯楽のほか、美高梅中国HD(2282/HK)が5.8%安、永利澳門(1128/HK)が4.2%安、新濠国際発展(200/HK)が3.9%安、金沙中国(1928/HK)が3.4%安で前場取引を終えた。
 半面、医薬セクターは物色される。薬明生物技術(2269/HK)が3.6%、百済神州(6160/HK)と山東新華製薬(719/HK)がそろって2.4%、康希諾生物(6185/HK)が1.7%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットも反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.39%安の3120.24ポイントで前場取引を終了した。不動産株が安い。ハイテク株、消費関連株、素材株、エネルギー株、証券株、インフラ関連株なども売られた。半面、医薬株は高い。公益株、銀行株も買われた。



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