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2023/08/11 16:34

中国大引:上海総合2.0%安で反落、保険・証券株に売り 無料記事

 11日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比65.31ポイント(2.01%)安の3189.25ポイントと反落した。約3週ぶりの安値水準の落ち込んでいる。
 新規買い材料に乏しい中で、投資家の慎重スタンスが強まる流れ。米長期金利の上昇や、先端技術分野を巡る米中対立、中国の景気持ち直し遅れなどが不安材料として改めて意識された。また、来週は7月の中国経済指標などが集中して公表されるため(15日に鉱工業生産や小売売上高、中期貸出ファシリティ(MLF)金利など、金融統計も15日までに発表)、結果を見極めたいとするスタンスも買い手控えにつながっている。指数は徐々に下げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、保険・証券の下げが目立つ。中国平安保険(601318/SH)が3.9%安、中国人寿保険(601628/SH)が3.2%安、中信証券(600030/SH)と中信建投証券(601066/SH)がそろって4.4%安で取引を終えた。
 ITハイテク株も安い。スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が3.7%、金融機関向けソフト開発会社の恒生電子(600570/SH)が3.5%、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が2.5%、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が2.4%ずつ下落した。
 消費関連株もさえない。食品の仏山市海天調味食品(603288/SH)が3.8%安、自動車の上海汽車集団(600104/SH)が2.8%安、家電の海爾智家(600690/SH)が2.4%安、製パンの桃李面包(603866/SH)が2.3%安、酒造の貴州茅台酒(600519/SH)が2.2%安で引けた。エネルギー株、公益株、素材株、インフラ関連株、不動産株なども売られている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.17ポイント(1.15%)安の272.26ポイント、深センB株指数が18.61ポイント(1.54%)安の1190.03ポイントで終了した。


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