8日前場の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比13.51ポイント（0.43％）安の3108.84ポイントと続落した。
　前日の軟調地合いを継ぐ流れ。米金融引き締めの長期化や、中国景気の持ち直し遅れが引き続き売り材料視されている。人民元安の進行もネガティブ材料。中国人民銀行（中央銀行）は8日、人民元レートの対米ドル基準値を3日連続で元安方向に設定した。8日の上海外国為替市場では、対米ドルの人民元安の動きが止まらず、足元では2007年12月以来の元安水準で推移している。(亜州リサーチ編集部)
　石油・石炭株が下げを主導。中国石油天然気（601857/SH）が2.5％安、中国海洋石油（600938/SH）が2.3％安、エン鉱能源（600188/SH）が2.2％安、中国中煤能源（601898/SH）が2.0％安で前場取引を終えた。
　不動産株も安い。新城控股集団（601155/SH）が3.5％、華遠地産（600743/SH）が2.6％、光明地産（600708/SH）が2.1％、臥龍地産（600173/SH）が2.0％ずつ下落した。
　消費関連株もさえない。家庭用品の喜臨門家具（603008/SH）が2.4％安、衣料品の海瀾之家（600398/SH）と免税店の中国旅遊集団中免（601888/SH）がそろって1.6％安、食品の仏山市海天調味食品（603288/SH）が1.4％安、酒造の貴州茅台酒（600519/SH）が1.1％安で引けた。素材株、金融株、運輸株、メディア・娯楽株なども売られている。
　半面、発電株はしっかり。華能国際電力（600011/SH）が3.8％、華電国際電力（600027/SH）が3.7％、浙能電力（600023/SH）が2.3％、三峡水利電力（600116/SH）が1.6％ずつ上昇した。軍事関連株、ハイテク株、医薬品株の一角も買われている。
　外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.03ポイント（1.26％）安の236.29ポイント、深センB株指数が0.70ポイント（0.06％）安の1139.27ポイントで終了した。
　一方、香港市場は終日取引中止。香港天文台は暴雨警報で最高レベルの「黒色暴雨（ブラックレインストーム）警告」を維持している。規定に基づき、香港証券取引所は8日の取引を中止した。



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