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2023/08/30 13:38

香港前場:ハンセン0.6%高で3日続伸、上海総合0.1%上昇 無料記事

30日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比109.46ポイント(0.59%)高の18593.49ポイント本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が15.97ポイント(0.25%)高の6402.77ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は608億3300万香港ドルとなっている(29日前場は508億6190万香港ドル)。
 米ハイテク株高が好感される流れ。昨夜の米株市場では、米10年債利回りが急低下する中、ナスダック指数が1.7%高と3日続伸した。中国本土・香港の株式市場活性化策や、中国の景気対策に対する期待感も続いている。ただ、上値は限定的。このところの上昇ピッチが早かっただけに、戻り待ちの売り圧力が意識されたほか、中国経済の先行き不安も依然としてくすぶっている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、新エネルギー自動車(NEV)大手の比亜迪(BYD:1211/HK)が4.4%高、香港不動産デベロッパー大手の新世界発展(17/HK)が4.2%高、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(2020/HK)が3.3%高と上げが目立った。
 セクター別では、天然ガス関連が高い。港華智慧能源(1083/HK)が6.4%、昆侖能源(135/HK)が3.0%、華潤燃気HD(1193/HK)が2.0%、中国燃気HD(384/HK)が1.8%ずつ上昇した。
 レアアース・非鉄関連の銘柄もしっかり。希土類製品・耐火材大手の中国稀土HD(769/HK)が2.4%高、アルミニウム中国最大手の中国アルミ(2600/HK)が1.6%高、ニッケニッケル・コバルトの生産で世界大手の金川集団国際資源(2362/HK)が1.3%高、希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が1.2%高で引けた。
 産金セクターも買われる。招金鉱業(1818/HK)が4.8%高、中国黄金国際資源(2099/HK)が4.5%高、紫金鉱業集団(2899/HK)が2.6%高、霊宝黄金(3330/HK)が1.6%高と値を上げた。
 中国不動産セクターも物色される。百仕達HD(1168/HK)が8.8%高、龍湖集団HD(960/HK)が3.0%高、華潤置地(1109/HK)が2.9%高、中国海外発展(688/HK)が2.5%高で前場取引を終えた。外電は29日、関係者の話として「一部の国有銀行は、既存の住宅ローン金利を近く引き下げる可能性がある」などと報じている。
 他の個別株動向では、中国スマートフォン大手の小米集団(1810/HK)が1.8%高。同社が公表した第2四半期(4〜6月)決算では、純利益が2.6%倍に拡大し、予想も上回った。
 半面、中国発電セクターはさえない。中国電力国際発展(2380/HK)が6.3%、華潤電力HD(836/HK)が3.0%、華能国際電力(902/HK)が2.7%、華電国際電力(1071/HK)が2.2%ずつ下落した。
 ほか、新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来集団(9866/HK)が7.2%安。4〜6月期決算の赤字幅拡大が嫌気された。
 一方、本土マーケットも3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.06%高の3137.72ポイントで前場取引を終了した。ハイテク株が高い。消費関連株、医薬品株、素材株、エネルギー株なども売られた。半面、金融株は安い。不動産株、公益株も売られた。



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