2024/02/22 13:30
香港前場:ハンセン0.2%高で3日続伸、上海総合は0.5%上昇
22日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比24.91ポイント(0.15%)高の16528.01ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が29.72ポイント(0.53%)高の5672.50ポイントと小幅ながら3日続伸した。売買代金は486億1440万香港ドルに縮小している(21日の前場は647億6150万香港ドル)。
前日までの好地合いを継ぐ流れ。中国の政策動向が引き続き支援材料だ。当局は相場テコ入れ策を強化しているほか、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)開幕の3月5日が視野に入ってきたことで、追加の経済支援策に対する期待感も高まっている。ただ、上値は重い。指数はこのところの上昇ピッチが速いだけに、売り圧力も意識されている。また、米長期金利の上昇も逆風となった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、好決算を手がかりに旅行サイト中国大手の携程集団(9961/HK)が5.0%高。同社が報告した23年12月期決算は純利益が前年比で実質5倍に拡大した。同社株は上場来高値を更新している。
セクター別では、石油・石炭が高い。中国海洋石油(883/HK)が3.8%、中国石油天然気(857/HK)が3.5%、中国石油化工(386/HK)が2.8%、エン鉱能源集団(1171/HK)が6.6%、中国神華能源(1088/HK)が3.7%、中国中煤能源(1898/HK)が3.5%ずつ上昇した。中国海洋石油と中国神華能源は最高値を更新している。
海運セクターもしっかり。中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.7%高、中遠海運HD(1919/HK)が2.5%高、東方海外(316/HK)が1.5%高、海豊国際HD(1308/HK)が1.4%高、太平洋航運集団(2343/HK)が1.3%高で引けた。
通信ネットワークや半導体の銘柄群も物色される。中興通訊(763/HK)が4.1%高、中国通信服務(552/HK)が1.2%高、ASMPT(522/HK)が2.0%高、晶門半導体(2878/HK)が1.9%高で前場取引を終えた。
半面、香港・本土の不動産セクターはさえない。恒隆地産(101/HK)が2.3%、新世界発展(17/HK)が1.8%、恒基兆業地産(12/HK)が1.4%、越秀地産(123/HK)が2.9%、建発国際投資集団(1908/HK)が2.6%、中国金茂HD(817/HK)が1.5%ずつ下落した。香港不動産については、米金利高がネガティブ。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の高止まりが懸念された。本土不動産は足元で、相次ぐ支援策を支えに上昇基調を強めていたが、この日は売りにおされている。
一方、本土マーケットは7日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.49%高の2965.48ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が高い。ハイテク株、素材株、海運株、証券株、公益株なども買われた。半面、銀行・保険株は安い。酒造・食品株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
前日までの好地合いを継ぐ流れ。中国の政策動向が引き続き支援材料だ。当局は相場テコ入れ策を強化しているほか、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)開幕の3月5日が視野に入ってきたことで、追加の経済支援策に対する期待感も高まっている。ただ、上値は重い。指数はこのところの上昇ピッチが速いだけに、売り圧力も意識されている。また、米長期金利の上昇も逆風となった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、好決算を手がかりに旅行サイト中国大手の携程集団(9961/HK)が5.0%高。同社が報告した23年12月期決算は純利益が前年比で実質5倍に拡大した。同社株は上場来高値を更新している。
セクター別では、石油・石炭が高い。中国海洋石油(883/HK)が3.8%、中国石油天然気(857/HK)が3.5%、中国石油化工(386/HK)が2.8%、エン鉱能源集団(1171/HK)が6.6%、中国神華能源(1088/HK)が3.7%、中国中煤能源(1898/HK)が3.5%ずつ上昇した。中国海洋石油と中国神華能源は最高値を更新している。
海運セクターもしっかり。中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.7%高、中遠海運HD(1919/HK)が2.5%高、東方海外(316/HK)が1.5%高、海豊国際HD(1308/HK)が1.4%高、太平洋航運集団(2343/HK)が1.3%高で引けた。
通信ネットワークや半導体の銘柄群も物色される。中興通訊(763/HK)が4.1%高、中国通信服務(552/HK)が1.2%高、ASMPT(522/HK)が2.0%高、晶門半導体(2878/HK)が1.9%高で前場取引を終えた。
半面、香港・本土の不動産セクターはさえない。恒隆地産(101/HK)が2.3%、新世界発展(17/HK)が1.8%、恒基兆業地産(12/HK)が1.4%、越秀地産(123/HK)が2.9%、建発国際投資集団(1908/HK)が2.6%、中国金茂HD(817/HK)が1.5%ずつ下落した。香港不動産については、米金利高がネガティブ。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の高止まりが懸念された。本土不動産は足元で、相次ぐ支援策を支えに上昇基調を強めていたが、この日は売りにおされている。
一方、本土マーケットは7日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.49%高の2965.48ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が高い。ハイテク株、素材株、海運株、証券株、公益株なども買われた。半面、銀行・保険株は安い。酒造・食品株も売られた。
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