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2023/10/03 13:29

香港前場:ハンセン3.0%安で反落、本土市場は休場 無料記事

 連休明け3日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比531.29ポイント(2.98%)安の17278.37ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が206.32ポイント(3.36%)安の5942.01ポイントとそろって反落した。売買代金は551億1540万香港ドルとなっている(9月29日前場は333億2610万香港ドル)。
 内外の不安材料が投資家心理を冷やす流れ。米長期金利の急上昇や、中国の景気懸念がマイナス材料だ。週末に官民で公表された景況感指数は、強弱感が分かれている。国家統計局などが集計した9月の製造業PMIは50.2に上向き、半年ぶりに景況判断の境目となる50を回復した。一方、中小企業の割合が多い民間集計の財新中国製造業PMIは予想に反して前月から低下している。中国経済の低迷が意識される状況だ。世界銀行は2日、2024年の中国経済成長率見通しについて、前回予想の4.8%→4.4%に下方修正した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄は、ほぼ全面安(構成80のうち下落79)。個別では、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が8.4%、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が7.6%、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が6.6%と下げが目立った。
 セクター別では、自動車が安い。浙江零ホウ科技(9863/HK)が8.2%、長城汽車(2333/HK)が5.7%、蔚来集団(9866/HK)が5.5%、北京汽車(1958/HK)が4.6%ずつ下落した。
 中国不動産セクターも一部を除き急落。融創中国HD(1918/HK)が11.6%安、世茂房地産HD(813/HK)が9.3%安、広州富力地産(2777/HK)が7.9%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が7.5%安で前場取引を終えた。半面、取引再開した中国恒大集団(3333/HK)は15.6%逆行高。同社は9月28日に株式取引を一時停止していたが、本日再開した。同社は、取締役会主席(会長)の許家印氏について、「犯罪に関与した疑いで、法令に基づき強制措置の対象になった」と発表していたが、最新公告では「開示すべき内部情報はない」と説明している。
 中国金融セクターもさえない。招商銀行(3968/HK)が4.4%安、中国工商銀行(1398/HK)が3.4%安、中国平安保険(2318/HK)が5.5%安、中国人寿保険(2628/HK)が4.6%安、広発証券(1776/HK)が4.4%安、中信証券(6030/HK)が4.2%安で引けた。 
 一方、中国本土マーケットは中秋節・国慶節の大型連休により、10月6日まで休場となっている。


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