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2023/10/18 16:33

中国大引:上海総合0.8%安で反落、不動産とハイテクに売り 無料記事

 18日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比24.79ポイント(0.80%)安の3058.71ポイントと反落した。約10カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。
 中国景気の先行き不透明感が意識される流れ。取引時間中に公表された中国指標は、強弱感の分かれる内容だった。今年第3四半期(7〜9月)の国内総生産(GDP)成長率は前年同期比4.9%にとどまり、前四半期(4〜6月)の実績(6.3%)を下回ったものの、市場予想(4.5%)は上回っている。9月の小売売上高や鉱工業生産も上振れた。半面、都市部の1〜9月固定資産投資は予想を下回り、不動産開発投資は減少率が拡大している。個人消費は持ち直しているものの、不動産投資の回復遅れが経済成長の足かせになると分析された。また、米当局による先端半導体の対中輸出規制強化、中東地域の地政学リスクも不安視されている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、不動産が安い。臥龍地産(600173/SH)が4.1%、格力地産(600185/SH)が3.0%、緑地HD(600606/SH)が2.4%、金地集団(600383/SH)が2.2%、新城控股集団(601155/SH)が1.9%ずつ下落した。
 ハイテク株も下げが目立つ。スマートシティ関連の雲賽智聯(600602/SH)がストップ(10.0%)安、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が3.0%安、LED部材トップメーカーの三安光電(600703/SH)が2.7%安、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が2.4%安、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が2.1%安で引けた。
 医薬株もさえない。人福医薬集団(600079/SH)と広州白雲山医薬集団(600332/SH)がそろって3.9%安、北京同仁堂(600085/SH)が2.2%安、上海復星医薬集団(600196/SH)が1.6%安で取引を終えた。インフラ関連株、素材株、公益株、運輸株、メディア・娯楽株なども売られている。
 半面、自動車株はしっかり。安徽江淮汽車集団(600418/SH)が4.5%、長城汽車(601633/SH)が3.7%、東風汽車(600006/SH)が1.0%、広州汽車集団(601238/SH)が0.6%ずつ上昇した。そのほか、銀行株も買われている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.72ポイント(2.06%)安の224.99ポイント、深センB株指数が5.49ポイント(0.51%)安の1070.43ポイントで終了した。


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