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2023/11/14 13:32

香港前場:ハンセン0.1%安で反落、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 14日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比17.58ポイント(0.10%)安の17408.63ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が20.89ポイント(0.35%)安の5968.21ポイントとそろって反落した。売買代金は429億9770万香港ドルとなっている(13日前場は346億9780万香港ドル)。
 米中の指標発表が気がかり材料として意識される流れ。米国では14日に消費者物価指数(CPI)、15日に小売売上高、16日にフィラデルフィア連銀景況指数や新規失業保険申請件数(週間)、中国では15日朝方に11月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利、取引時間中(日本時間11時ごろ)に10月の小売売上高や鉱工業生産などの発表が予定されている。中国の景気対策や、米中対立の緩和に対する期待感で買い先行したものの、上値は重く、指数は前引けにかけてマイナスに転じた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(2020/HK)が4.3%安、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)と中国スマートフォン大手の小米集団(1810/HK)がそろって2.5%安と下げが目立った。
 セクター別では、スポーツ用品が安い。上記した安踏体育用品のほか、特歩国際HD(1368/HK)が14.6%、361度国際(1361/HK)が4.3%、李寧(2331/HK)が1.9%ずつ下落した。ネット小売の伸び悩みが引き続き懸念材料。オンライン通販セールイベント「シングルデー(独身の日、双11)」の総取引額(GMV)は前年同期比2.1%増にとどまり、伸びは前年の13.7%から大幅に鈍化した。
 中国不動産セクターもさえない。中国恒大集団(3333/HK)が7.1%安、融創中国HD(1918/HK)が5.3%安、世茂房地産HD(813/HK)が3.3%安、旭輝(884/HK)が2.2%安で引けた。
 半面、中国証券セクターはしっかり。中信証券(6030/HK)が2.6%高、華泰証券(6886/HK)が1.7%高、海通証券(6837/HK)が1.1%高、広発証券(1776/HK)が0.9%高で取引を終えた。
 自動車セクターの一角も高い。小鵬汽車(9868/HK)が3.8%、北京汽車(1958/HK)が3.5%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が3.4%、理想汽車(2015/HK)が2.7%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは小幅に続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.08%高の3049.08ポイントで前場の取引を終了した。証券株が高い。不動産株、ハイテク株、自動車株、銀行株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。素材株、運輸株、公益株、メディア・娯楽株も売られた。



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