/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2023/09/28 13:46

香港前場:ハンセン1.0%安で反落、上海総合は0.1%上昇 無料記事

28日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比182.41ポイント(1.04%)安の17429.46ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が59.90ポイント(0.99%)安の6009.94ポイントとそろって反落した。売買代金は411億2930万香港ドルとなっている(27日前場は401億4760万香港ドル)。
 外部環境の不透明感が改めて意識される流れ。米金融引き締めの長期化観測が強まる中、昨夜の米債券市場では、米10年債利回りが2007年10月以来の高水準で推移した。米連邦準備理事会(FRB)高官からは、金利高止まりを示唆する発言が相次いでいる。買い手控えのスタンスも強まった。中国では29日に9月の財新中国製造業PMI(民間集計)、財新中国サービス業PMI(同)、30日に9月の製造業PMI(国家統計局などが集計)、非製造業PMI(同)が報告される予定。また、中国本土はあす29日、中秋節・国慶節の大型連休(10月6日まで、香港は10月2日休場)に入る。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が5.7%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が5.0%安、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(27/HK)が4.2%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が安い。旭輝HD(884/HK)が9.5%、中国奥園集団(3883/HK)が5.5%、碧桂園HD(2007/HK)が3.3%、龍湖集団HD(960/HK)が2.7%ずつ下落した。物件販売や債務問題の不透明感が依然としてくすぶっている。また、中国恒大集団(3333/HK)とその上場子会社が理由を開示せずに売買を一時停止したことも不安材料。同社を巡っては、創業者で取締役会主席の許家印氏が警察当局によって軟禁状態に置かれているもよう――と伝えられたほか、今月25日期限の人民元建て債券が償還出来なかったことも明らかにされている。
 マカオのカジノ関連もさえない。上記した銀河娯楽のほか、金沙中国(1928/HK)が2.9%安、新濠国際発展(200/HK)が2.3%安、永利澳門(1128/HK)が2.2%安、美高梅中国HD(2282/HK)が2.0%安で引けた。
 産金セクターも売られる。招金鉱業(1818/HK)が4.1%安、中国黄金国際資源(2099/HK)が2.6%安、霊宝黄金(3330/HK)が2.4%安、紫金鉱業集団(2899/HK)が2.1%安と値を下げた。金相場の下落が逆風。昨夜のNY商品取引所で金先物は1.5%安と3日続落し、一時、約半年ぶりの安値を付けた。
 半面、教育サービスの銘柄群は物色される。中国東方教育HD(667/HK)が4.7%、希望教育集団(1765/HK)が2.1%、中国教育集団HD(839/HK)と新東方教育科技集団(9901/HK)がそろって1.4%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは小幅に続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%高の3111.27ポイントで前場取引を終了した。銀行株が高い。不動産株、エネルギー株、ハイテク株、自動車株、公益株なども買われた。半面、素材株は安い。運輸株、食品・酒造株、保険・証券株も売られた。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース