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2023/10/11 13:25

香港前場:ハンセン1.4%高で5日続伸、上海総合は0.2%上昇 無料記事

 11日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比254.82ポイント(1.44%)高の17919.55ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が88.78ポイント(1.47%)高の6141.29ポイントとそろって5日続伸した。売買代金は459億5000万香港ドルとなっている(10日前場は441億2090万香港ドル)。
 内外環境の改善で投資家心理が上向く流れ。外電は10日に消息筋情報として、経済成長目標の達成に向け、中国政府が新たな景気刺激策の準備を進めているもようと報じた。報道によれば、2023年財政赤字の拡大を容認することを検討しており、少なくとも1兆人民元(約20兆4000億円)の国債を追加発行することも考えているという。他方、米国では利上げ休止の観測が強まる状況。アトランタ連銀のボスティック総裁は10日、現在の金融政策は十分に抑制的だとして、「当局はこれ以上政策金利を引き上げる必要はない」と講演で述べた。米債券市場では、米10年債利回りが急低下している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が10.4%高、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が7.2%高、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が5.8%高と上げが目立った。
 セクター別では、医薬が高い。康希諾生物(6185/HK)が9.2%、百済神州(6160/HK)が5.7%、薬明生物技術(2269/HK)が5.6%、山東新華製薬(719/HK)が3.8%ずつ上昇した。
 自動車セクターもしっかり。中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が8.1%高、蔚来集団(9866/HK)が6.5%高、理想汽車(2015/HK)が4.4%高、比亜迪(1211/HK)が2.9%高で引けた。
 通信ネットワークや半導体の銘柄群も物色される。中興通訊(763/HK)が3.9%高、中国通信服務(552/HK)が2.1%高、京信通信系統HD(2342/HK)が2.0%高、上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.2%高、ASMPT(522/HK)が3.8%高、華虹半導体(1347/HK)が3.0%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.19%高の3081.22ポイントで前場取引を終了した。医薬株が高い。ハイテク株、通信株、不動産株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。素材株、運輸株、自動車株、金融株の一角も売られた。



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