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2023/11/02 13:29

香港前場:ハンセン1.2%高で反発、上海総合0.1%上昇 無料記事

 2日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比206.10ポイント(1.21%)高の17307.88ポイントと3日ぶりに反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が80.03ポイント(1.37%)高の5939.60ポイントと4日ぶりに反発した。売買代金は414億9220万香港ドルとなっている(1日前場は379億9750万香港ドル)。
 米長期金利の低下が好感される流れ。昨夜の米債券市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受け、米10年債利回りが大幅に低下した。米連邦準備理事会(FRB)は1日まで開催したFOMCで、予想通り2会合連続で政策金利を据え置くことを全会一致で決定。パウエルFRB議長はその後の記者会見で、次回会合(12月)での利上げはあり得ると示唆する一方、金利はピークに近づいたとも述べている。FRBの政策決定を受け、金融政策で米国に追随する香港でも、中央銀行に相当する香港金融管理局(HKMA)が2日、政策金利を据え置いた。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は2.3%高と他の指数をアウトパフォームした。個別では、新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(9868/HK)が8.3%高、スマートフォン中国大手の小米集団(1810/HK)が5.9%高、電子機器製造受託サービス(EMS)中国大手の比亜迪電子(285/HK)が5.3%高と上げが目立っている。小鵬汽車については、販売好調も支援材料。同社は今年10月の納車台数が2万2台に達し、月次最多を更新した。ほか、ハンセン指数構成銘柄では、吉利汽車HD(175/HK)が5.0%高。同社の10月販売台数は、前年比19%増と高い成長が持続している。
 香港と本土の不動産関連も高い。領展房地産投資信託基金(823/HK)が6.3%、恒基兆業地産(12/HK)が4.4%、新鴻基地産発展(16/HK)が2.2%、中国恒大集団(3333/HK)が3.9%、中国奥園集団(3883/HK)と広州富力地産(2777/HK)がそろって1.8%ずつ上昇した。
 非鉄・レアアース関連の一角も物色される。非鉄金属・鉱石の五鉱資源(1208/HK)が3.1%高、資源会社の中信資源HD(1205/HK)が3.0%高、希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が2.6%高、ニッケル・コバルトの生産で世界大手の金川集団国際資源(2362/HK)が2.2%高で引けた。
 医療サービスや医療機器の銘柄群もしっかり。阿里健康信息技術(241/HK)が2.0%高、平安健康医療科技(1833/HK)が1.3%高、微創医療科学(853/HK)が3.1%高、上海微創医療機器人集団(2252/HK)が2.7%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.11%高の3026.32ポイントで取引を終了した。自動車株が高い。エネルギー株、公益株、海運株、銀行株、メディア・娯楽株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。医薬株、不動産株、酒造・食品株、素材株、軍事関連株も売られた。



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