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2020/01/13 16:28

中国大引:上海総合0.8%高で反発、ハイテク関連に買い 無料記事

 週明け13日の中国本土マーケットは値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比23.28ポイント(0.75%)高の3115.57ポイントと反発した。約8カ月半ぶりの高値水準を回復する。上海A株指数も上昇し、24.51ポイント(0.76%)高の3264.58ポイントで取引を終えた。
 米中通商協議の進展期待が支え。15日の「第1段階の合意」調印式に出席するため、劉鶴副首相らはきょう(13日)に米国入りする。また、複数の米メディアは11日、「米国と中国が経済問題について話し合う『包括的な経済対話』を復活させるもよう」と報じた。事情に詳しい関係者によれば、対話の再開は15日の調印式にあわせて発表される。人民元高の進行もプラス。上海外国為替市場では、対米ドルの人民元相場が昨年8月1日以来となる6.89人民元台を付けた。
 業種別では、ハイテクの上げが目立つ。指紋認証ICなどの深セン市匯頂科技(603160/SH)や携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)大手の聞泰科技(WINGTECH:600745/SH)、スーパーコンピュータ世界大手の曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)などがそろってストップ高した。深セン市匯頂科技と聞泰科技はそれぞれ上場来高値を更新している。
 自動車株も高い。EV車メーカーの北汽藍谷新能源科技(600733/SH)は値幅制限いっぱいまで買われた。新エネルギー車に対する補助金の削減方針について、中国工業情報化部の苗墟部長は11日、2020年半ばに大きく縮小することはないと明言。新エネ車販売の安定化が期待された。このほか、不動産株、食品飲料株、医薬品株、運輸株なども物色されている。
 半面、セメント株は安い。華新水泥(600801/SH)が5.2%下落した。金融株、エネルギー株、公益株の一角も売られている。
 一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が2.18ポイント(0.83%)安の261.26ポイント、深センB株指数が8.76ポイント(0.89%)高の997.66ポイントで終了した。


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