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2024/02/20 13:31

香港前場:ハンセン0.3%安で続落、上海総合は0.02%上昇 無料記事

20日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比44.34ポイント(0.27%)安の16111.27ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が19.66ポイント(0.36%)安の5465.22ポイントと続落した。売買代金は394億7510万香港ドルに縮小している(19日の前場は500億3310万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが継続する流れ。中国経済の先行き不安がくすぶっているほか、米国の長期金利上昇が嫌気されている。インフレ関連の米指標が相次ぎ上振れし、米利下げは先送りされるとの見方が強まる状況だ。香港でも金利上昇圧力が高まると懸念されている。ただ、下値は限定的。中国の金融政策を好感し、指数は小高く推移する場面もみられている。寄り付き前に公表された中国の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、銀行貸出の指標となる1年物LPRが引き下げ予想に反して3.45%に据え置かれたものの、住宅ローン金利の指標となる5年物LPRは4.20→3.95%と予想(4.10%)以上に引き下げられた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が4.3%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.1%安、自動車大手の比亜迪(BYD:1211/HK)が3.4%安と下げが目立った。
 セクター別では、自動車が安い。上記したBYDのほか、小鵬汽車(9868/HK)が6.8%、蔚来集団(9866/HK)が5.1%、長城汽車(2333/HK)が4.2%ずつ下落した。値下げ競争の激化懸念がくすぶっている。BYDは19日、プラグインハイブリッド車(PHEV)セダン「秦PLUS DM-i 栄耀版」について、最廉価グレードの価格を従来版から2万人民元下げ、7万9800人民元(約170万円)にすることを明らかにした。実質的に2割の値下げとなる。
 スマートフォン部材・組立の銘柄群もさえない。前記した舜宇光学科技のほか、瑞声科技HD(2018/HK)が3.1%安、丘タイ科技(1478/HK)が2.6%安、比亜迪電子(285/HK)が1.4%安、小米集団(1810/HK)が0.9%安で引けた。
 半面、中国発電セクターはしっかり。中国電力国際発展(2380/HK)が4.3%高、華電国際電力(1071/HK)が3.8%高、華潤電力HD(836/HK)が3.1%高、華能国際電力(902/HK)が2.4%高とそろって続伸した。配当妙味に着目。同セクターは業績が安定に推移する中、配当性向も高く維持されている。
 中国不動産セクターの一角も高い。旭輝(884/HK)が7.5%、世茂集団HD(813/HK)が3.3%、越秀地産(123/HK)が2.1%、雅居楽集団HD(3383/HK)が1.4%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは、小幅に5日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.02%高の2911.21ポイントで前場の取引を終了した。銀行株が相場主導。不動産株、メディア・娯楽株、公益株、エネルギー株、医薬株、素材株なども買われた。半面、消費関連株は安い。半導体株、軍事関連株も売られた。



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