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2023/10/16 13:27

香港前場:ハンセン0.4%安で続落、上海総合も0.4%下落 無料記事

 週明け16日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比75.77ポイント(0.43%)安の17737.68ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が29.79ポイント(0.49%)安の6086.09ポイントとそろって続落した。売買代金は361億3360万香港ドルに縮小している(13日前場は453億1130万香港ドル)。
 内外環境の不透明感が重しとなる流れ。中国の経済成長鈍化懸念に加え、米金利の高止まりや中東情勢の緊迫化などがリスク回避姿勢を強めさせた。先週公表された中国指標では、9月の物価統計と金融統計が下振れし、貿易統計は輸出入の縮小傾向が続いている。米国では、米ミシガン大学が13日発表した1年先の期待インフレ率は前月から上昇し、5カ月ぶりの高水準に達した。インフレの長期化が不安視される中、米連邦準備理事会(FRB)は引き締めを長期化させるとの観測もくすぶっている。ただ、本土株持ち直しの思惑で下値は限定的。「中国当局が本土株相場の下支えに動く」との期待感が続いている。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」銘柄に売りが先行。ハンセン科技(テック)指数は1.1%安と他の指数をアンダーパフォームした。個別では、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が4.3%安、短文投稿サイト運営の微博(9898/HK)が4.0%安、新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(9868/HK)が3.5%安と下げが目立っている。
 中国不動産セクターも安い。合景泰富地産(1813/HK)が3.9%、中国奥園集団(3883/HK)が3.8%、旭輝(884/HK)と龍湖集団HD(960/HK)がそろって2.7%ずつ下落した。
 食品飲料や小売の中国消費セクターもさえない。康師傅HD(322/HK)が4.9%安、中国旺旺HD(151/HK)が4.4%安、統一企業中国HD(220/HK)が1.5%安、高キン零售(6808/HK)が3.8%安、中国旅遊集団中免(1880/HK)が2.2%安で引けた。
 半面、産金セクターは高い。中国黄金国際資源(2099/HK)が2.0%、霊宝黄金(3330/HK)が1.6%、招金鉱業(1818/HK)が1.3%ずつ上昇した。そのほか、金製品など宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)も1.3%値上がりしている。
 医薬セクターもしっかり。翰森製薬集団(3692/HK)が3.7%高、四環医薬HD集団(460/HK)が3.2%高、永泰生物製薬(6978/HK)が1.0%高、石薬集団(1093/HK)が0.7%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットも続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.40%安の3075.81ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。食品・酒造株、医薬株、不動産株、銀行・保険株、素材株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。公益株、証券株、自動車株も買われた。



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