2024/03/27 13:25
香港前場:ハンセン0.6%安で反落、上海総合は0.5%下落
27日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比105.40ポイント(0.63%)安の16512.92ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が52.22ポイント(0.90%)安の5773.20ポイントと反落した。売買代金は606億6330万香港ドルに拡大している(26日の前場は505億3740万香港ドル)。
米中対立の激化が改めて不安視される流れ。サイバー攻撃を受けたとして米英両政府が中国国家安の関連企業全部に制裁を科すと発表したことに反発し、中国外交部は26日、「必要な対抗措置をとる」などと声明している。また、中国商務部は26日、米政府の電気自動車(EV)優遇策は公平な競争を阻害しているとして、世界貿易機関(WTO)に提訴したことを明らかにした。バイデン米政権は今年に入り、半導体やバイオテクノロジーなど複数分野で中国に圧力をかけている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が7.7%安、政府系インベストメント会社の中国中信(267/HK)が5.4%安、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が4.9%安と下げが目立った。蒙牛乳業については、通期決算の減益が嫌気されている。
セクター別では、新興EV関連が安い。浙江零ホウ科技(9863/HK)が8.1%、小鵬汽車(9868/HK)が5.3%、蔚来集団(9866/HK)が4.9%、理想汽車(2015/HK)が3.1%ずつ下落した。
半導体セクターもさえない。上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.1%安、中芯国際集成電路製造(981/HK)が2.9%安、華虹半導体(1347/HK)が2.2%安、ASMPT(522/HK)が1.4%安で前場取引を終えた
レアアース関連の銘柄も売られる。エネルギー・資源会社の中信資源HD(1205/HK)が9.1%安、希土類製品・耐火材大手の中国稀土HD(769/HK)が2.9%安、希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が2.5%安と値を下げた。
半面、産金セクターはしっかり。招金鉱業(1818/HK)が5.5%高、紫金鉱業集団(2899/HK)が3.2%高、霊宝黄金(3330/HK)が2.5%高、山東黄金鉱業(1787/HK)が1.6%高で引けた。
業績動向を手がかりにした物色も活発化。増益と合わせ配当の増額を予定した銘柄では、海洋油田掘削サービス大手の中海油田服務(2883/HK)が5.4%高、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が4.7%高、電子機器製造受託サービス(EMS)中国大手の比亜迪電子(BYD電子:285/HK)が3.0%高と値を上げた。ほか、使い捨て医療器具大手の山東威高集団医用高分子製品(1066/HK)が7.5%高。同社の決算は減益だったが、配当の増額を見込んだ。
一方、本土マーケットも反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.52%安の3015.74ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。不動産株、消費関連株、医薬株、インフラ関連株なども売られた。半面、銀行株は高い。エネルギー株、公益株、海運株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米中対立の激化が改めて不安視される流れ。サイバー攻撃を受けたとして米英両政府が中国国家安の関連企業全部に制裁を科すと発表したことに反発し、中国外交部は26日、「必要な対抗措置をとる」などと声明している。また、中国商務部は26日、米政府の電気自動車(EV)優遇策は公平な競争を阻害しているとして、世界貿易機関(WTO)に提訴したことを明らかにした。バイデン米政権は今年に入り、半導体やバイオテクノロジーなど複数分野で中国に圧力をかけている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が7.7%安、政府系インベストメント会社の中国中信(267/HK)が5.4%安、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が4.9%安と下げが目立った。蒙牛乳業については、通期決算の減益が嫌気されている。
セクター別では、新興EV関連が安い。浙江零ホウ科技(9863/HK)が8.1%、小鵬汽車(9868/HK)が5.3%、蔚来集団(9866/HK)が4.9%、理想汽車(2015/HK)が3.1%ずつ下落した。
半導体セクターもさえない。上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.1%安、中芯国際集成電路製造(981/HK)が2.9%安、華虹半導体(1347/HK)が2.2%安、ASMPT(522/HK)が1.4%安で前場取引を終えた
レアアース関連の銘柄も売られる。エネルギー・資源会社の中信資源HD(1205/HK)が9.1%安、希土類製品・耐火材大手の中国稀土HD(769/HK)が2.9%安、希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が2.5%安と値を下げた。
半面、産金セクターはしっかり。招金鉱業(1818/HK)が5.5%高、紫金鉱業集団(2899/HK)が3.2%高、霊宝黄金(3330/HK)が2.5%高、山東黄金鉱業(1787/HK)が1.6%高で引けた。
業績動向を手がかりにした物色も活発化。増益と合わせ配当の増額を予定した銘柄では、海洋油田掘削サービス大手の中海油田服務(2883/HK)が5.4%高、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が4.7%高、電子機器製造受託サービス(EMS)中国大手の比亜迪電子(BYD電子:285/HK)が3.0%高と値を上げた。ほか、使い捨て医療器具大手の山東威高集団医用高分子製品(1066/HK)が7.5%高。同社の決算は減益だったが、配当の増額を見込んだ。
一方、本土マーケットも反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.52%安の3015.74ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。不動産株、消費関連株、医薬株、インフラ関連株なども売られた。半面、銀行株は高い。エネルギー株、公益株、海運株も買われた。
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