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2023/10/09 16:29

中国大引:上海総合0.4%安で3日ぶり反落、中国中免5.3%下落 無料記事

 連休明け9日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比13.55ポイント(0.44%)安の3096.92ポイントと3日ぶりに反落した。
 インフレ懸念の高まりが重しとなる流れ。イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するハマスが戦闘状態となる中、WTI原油先物は9日朝方、一時、約5%上昇した。連休中の消費伸び悩みもマイナス。中秋節・国慶節の8連休(9月29日〜10月6日)では、観光収入や映画興行収入の伸びが予想に届かなかった。また、中国の景況感指数が官民で強弱感の分かれる内容だったことなども不安視されている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の景気懸念がくすぶっていることなどを背景に、「当局は景気対策を強める」との期待も広がっている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、消費関連の下げが目立つ。免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が5.3%安、百貨店の王府井集団(600859/SH)が4.1%安、宝飾品の老鳳祥(600612/SH)が3.7%安、スーパーの三江購物(601116/SH)が3.5%安、小売の上海百聯集団(600827/SH)が3.2%安、化粧品の上海家化聯合(600315/SH)が2.6%、酒造の貴州茅台酒(600519/SH)が1.2%で引けた。
 不動産株も安い。新城控股集団(601155/SH)が5.3%、信達地産(600657/SH)が4.4%、緑地HD(600606/SH)が3.3%、金地集団(600383/SH)が3.2%ずつ下落している。金融株、ハイテク株、エネルギー株、医薬株、素材株、運輸株なども売られた。
 半面、自動車株は物色される。安徽江淮汽車集団(600418/SH)がストップ(10.0%)高、金杯汽車(600609/SH)が1.9%高、東風汽車(600006/SH)が1.6%高、北汽福田汽車(600166/SH)が1.2%高で取引を終えた。公益株、通信株、軍事関連株も買われている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.81ポイント(2.04%)安の231.41ポイント、深センB株指数が11.08ポイント(0.99%)安の1102.91ポイントで終了した。


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