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2024/02/01 13:26

香港前場:ハンセン1.4%高で3日ぶり反発、上海総合は0.2%上昇 無料記事

 1日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比209.49ポイント(1.35%)高の15694.56ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が75.93ポイント(1.46%)高の5269.97ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は546億2950万香港ドルとなっている(1月31日前場は490億5510万香港ドル)。
 押し目買いが優勢となる流れ。1月のハンセン指数は、前年末比の下落率が約9%に達していた。中国の景気懸念がやや薄らいだことや、長期債利回りの低下も投資家心理の支えとなっている。中国10年債利回りは、年初の2.56%台から足元では2.42%台に低下。過去最低水準で推移している。一部のアナリストは、「中国人民銀行(中央銀行)は今年前半に利下げする」と予想した。昨夜の米株安や中国不動産業の不透明感などを嫌気し、指数はマイナス圏に沈む場面がみられたものの、前引けにかけて上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は3.2%高と他の指数をアウトパフォームした(構成30銘柄は全面高)。個別では、電子書籍ストアの閲文集団(772/HK)が8.2%高、動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)が7.5%高、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が5.9%高と上げが目立った。
 カジノ関連も高い。銀河娯楽集団(27/HK)が5.5%、新濠国際発展(200/HK)が5.1%、美高梅中国HD(2282/HK)が5.0%、永利澳門(1128/HK)が4.1%、金沙中国(1928/HK)が3.9%高ずつ上昇した。
 酒造やレストランチェーンの飲食関連もしっかり。百威亜太HD(1876/HK)が5.7%高、華潤ビールHD(291/HK)が4.3%高、青島ビール(168/HK)が2.4%高、海底撈国際HD(6862/HK)が6.9%高、九毛九国際HD(9922/HK)が3.3%高で前場取引を終えた。
 半面、中国不動産セクターはさえない。中国海外宏洋集団(81/HK)が3.8%、深センHD(604/HK)が2.7%、建発国際投資集団(1908/HK)と広州富力地産(2777/HK)がそろって2.0%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.20%高の2794.03ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。医薬株、消費関連株、素材株、海運株、証券株、軍事関連株なども買われた。半面、不動産株は安い。エネルギー株、公益株、銀行株、メディア・娯楽株も売られた。



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