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2024/02/23 17:39

香港大引:ハンセン0.1%安で4日ぶり小反落、本土株指数は0.1%上昇 無料記事

 23日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比17.09ポイント(0.10%)安の16725.86ポイントと4日ぶりに小反落する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は6.64ポイント(0.12%)高の5765.10ポイントと小幅ながら4日続伸した。売買代金は960億5260万香港ドルとなっている(22日は1000億9660万香港ドル)。
 売り圧力が意識される流れ。ハンセン指数はこのところ急ピッチに上昇し、前日は1月2日以来、約1カ月半ぶりの高値水準を切り上げていた。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の政策動向が好感されているほか、昨夜の米ハイテク株高も支えとなっている。ハンセン指数もプラス圏で推移する場面があった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が3.4%安、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(992/HK)が3.3%安、ガラス生産大手の信義玻璃HD(868/HK)が2.7%安と下げが目立った。
 セクター別では、自動車が安い。五菱汽車集団HD(305/HK)が8.4%、蔚来集団(9866/HK)が3.6%、小鵬汽車(9868/HK)が3.2%、東風汽車集団(489/HK)が2.7%ずつ下落した。値下げ競争の激化に加え、販売縮小も警戒されている。
 中国消費セクターの一角もさえない。豚肉加工大手の中国雨潤食品集団(1068/HK)が3.9%安、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が1.8%安、スポーツシューズ・ウエア中国大手の特歩国際HD(1368/HK)と家電メーカー中国大手の海爾智家(6690/HK)がそろって1.4%安で引けた。
 半面、非鉄関連セクターは高い。ニッケル・コバルトの生産で世界大手の金川集団国際資源(2362/HK)が13.6%、ニッケル大手の新疆新キン鉱業(3833/HK)が7.1%、資源会社の中信資源HD(1205/HK)が5.5%、モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.5%ずつ上昇した。
 香港に拠点を置く消費関連も物色される。莎莎国際HD(178/HK)が8.3%高、EC国際HD(759/HK)が7.5%高、卓悦HD(653/HK)が1.4%高で取引を終えた。域内の消費回復が期待されている。中国の出入境管理局は23日、香港・マカオへの個人旅行を認める都市のリストに西安市(陝西省)、青島市(山東省)を追加すると発表した。
 他の個別株動向では、オンラインチケット販売の猫眼娯楽(1896/HK)が13.4%高。エンタメ産業回復を追い風に、通期利益が8倍に拡大するとの見通しが材料視された。他の映画関連株にも買いが波及している。
 一方、本土マーケットは8日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.55%高の3004.88ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。自動車株、銀行株、公益株、ハイテク株、医薬株、素材株、軍事関連株なども買われた。半面、石油・石炭株は安い。酒造・食品株、証券株、運輸株の一角も売られた。


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