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2023/09/12 13:23

香港前場:ハンセン0.01%高で5日ぶり反発、上海総合は0.04%上昇 無料記事

12日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比2.06ポイント(0.01%)高の18098.51ポイントと5日ぶりに小反発する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は5.78ポイント(0.09%)安の6292.94ポイントと3日続落した。売買代金は454億9220万香港ドルとなっている(11日前場は606億6800万香港ドル)。
 中国の景気支援スタンスが改めて意識される流れ。中国の各地方政府は不動産市場の活性化に着手するなど、本土では業界支援の動きが広まっている。米追加利上げの警戒感も後退。米国の金融情勢に詳しい著名記者が「金融当局は利上げに慎重」との見解を示す中、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、利上げ見送りの観測が優勢となっている。ただ、上値は限定的。週内に内外の指標発表を控えているほか、中国の景気懸念が相場の重しとなった。指数は安く推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、新エネルギー自動車(NEV)大手の比亜迪(BYD:1211/HK)が3.8%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.0%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(27/HK)が1.9%高と上げが目立った。
 セクター別では、自動車が高い。上記したBYDのほか、小鵬汽車(9868/HK)が4.8%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.4%、理想汽車(2015/HK)が3.1%、蔚来集団(9866/HK)が2.4%ずつ上昇した。業績改善が期待されている。業界団体の中国汽車工業協会(CAAM)が11日発表した最新統計によると、今年8月の新車販売台数は258万2000台に達し、前年同月比で8.4%増、前月比で8.2%増となった。CAAMは「8月の販売増は想定外」と指摘。足元のパフォーマンスから見て、向こう数カ月の販売台数も前年同期を上回る可能性が高いとの見解を示した。
 中国不動産セクターも物色される。中国恒大集団(3333/HK)が14.3%高、世茂集団HD(813/HK)が8.1%高、融創中国HD(1918/HK)が6.2%高、碧桂園HD(2007/HK)が4.9%高で引けた。
 半面、石油や石炭のエネルギー関連はさえない。中国石油天然気(857/HK)が4.3%、中国石油化工(386/HK)が2.7%、中海油田服務(2883/HK)が2.2%、エン鉱能源集団(1171/HK)が2.5%、中国神華能源(1088/HK)が1.5%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは小幅に続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.04%高の3144.03ポイントで前場取引を終了した。消費関連株が高い。医薬株、公益株、空運株、不動産株、ハイテク株、素材株、銀行株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。メディア・娯楽株、保険・証券株も売られた。


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