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2023/11/08 13:27

香港前場:ハンセン0.1%高で小反発、上海総合も0.1%上昇 無料記事

 8日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比8.20ポイント(0.05%)高の17678.36ポイントと反発する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は3.66ポイント(0.06%)安の6083.44ポイントと続落した。売買代金は448億330万香港ドルとなっている(7日前場は456億4280万香港ドル)。
 米金利低下が好感される流れ。インフレ懸念の後退を受け、昨夜の米債券市場では米10年債利回りが10月11日以来の水準に急低下している。ただ、上値は重い。あす9日に発表される10月物価統計の内容などが気がかりだ。足元では、官民が公表した景況感指数がそろって悪化。前日に公表された輸出入統計は、強弱感の分かれる内容だった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬・医療関連の上げが目立つ。バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が4.8%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が4.4%高、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が3.7%高で前場取引を終えた。
 中国不動産セクターも高い。碧桂園HD(2007/HK)が6.8%、中国恒大集団(3333/HK)が5.0%、龍湖集団HD(960/HK)と旭輝(884/HK)がそろって3.5%ずつ上昇した。産業支援の動きが期待される。中国の金融部門は7日午後、龍湖集団など一部の不動産デベロッパーを招集して会議を開き、業界の資金状況や資金調達ニーズを確認した。
 半導体セクターもしっかり。中芯国際集成電路製造(981/HK)が3.1%高、華虹半導体(1347/HK)が2.0%高、晶門半導体(2878/HK)が1.5%高、上海復旦微電子集団(1385/HK)が1.4%高で引けた。
 半面、石油や石炭などエネルギー関連セクターはさえない。中国海洋石油(883/HK)が2.2%、中国石油天然気(857/HK)と中海油田服務(2883/HK)がそろって1.8%、エン鉱能源集団(1171/HK)が1.1%、中国中煤能源(1898/HK)が0.8%ずつ下落した。原油安が逆風。昨夜のNY市場では、WTI原油先物が4.3%安と急反落し、一時、約3カ月半ぶりの安値を付けた。
 一方、本土マーケットも小反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.05%高の3058.87ポイントで取引を終了した。医薬株が高い。ハイテク株、不動産株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。金融株、素材株も売られた。



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