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2023/10/24 16:30

中国大引:上海総合0.8%高で5日ぶり反発、不動産株に買い 無料記事

 24日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比22.95ポイント(0.78%)高の2962.24ポイントと5日ぶりに反発した。
 自律反発狙いの買いが先行する流れ。上海総合指数は前日まで4日続落し、足元では約1年ぶりの安値水準に落ち込んでいた。当局の株価下支えスタンスもプラス。「国家隊」と呼ばれる中国の政府系投資会社、中央匯金投資有限責任公司は23日夜、同日付で上場投資信託(ETF)を追加購入したと発表した。中国経済対策の期待感も強まる。外電は23日、「中国政府は24日にも、1兆人民元を超える国債の追加発行を承認する」と報じた。ただ、上値は限定されている。中国の景気懸念が根強いほか、中国と台湾の関係悪化も引き続き警戒された。台湾・鴻海精密工業(ホンハイ)傘下の富士康科技集団(フォックスコン)はこのほど、広東や江蘇の拠点が中国当局の税務調査を受けた。台湾総統選に絡んだ動き――との見方もある。鴻海創業者の郭台銘(テリー・ゴー)氏は、台湾総統選に立候補を表明しているためだ。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、不動産の上げが目立つ。信達地産(600657/SH)が3.4%高、華麗家族(600503/SH)が3.3%高、金地集団(600383/SH)が2.8%高、緑地HD(600606/SH)が2.4%高で引けた。
 発電株もしっかり。楽山電力(600644/SH)が2.6%、大唐国際発電(601991/SH)が2.1%、中国核能電力(601985/SH)が1.8%、上海電力(600021/SH)が1.0%ずつ上昇した。医薬株、素材株、エネルギー株、運輸株、インフラ関連株、消費関連株、、半導体株、証券株なども買われている。
 半面、銀行株はさえない。中国銀行(601988/SH)が2.0%、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が1.9%、中国農業銀行(601288/SH)が1.4%、中国工商銀行(601398/SH)が1.2%ずつ下落した。そのほか、通信株も値を下げている。
 他の個別株動向では、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が5.4%安と続落(前日はストップ安)。同社は鴻海の関連会社ということもあり、中国当局からの圧力が不安視されている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.82ポイント(1.29%)高の221.83ポイント、深センB株指数が2.21ポイント(0.22%)高の1025.48ポイントで終了した。



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