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2023/08/10 17:37

香港大引:ハンセン0.01%高で続伸、不動産株安で上値は限定 無料記事

10日の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比2.23ポイント(0.01%)高の19248.26ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も15.32ポイント(0.23%)高の6628.55ポイントと小幅ながらそろって続伸した。売買代金は810億8650万香港ドルと低迷が続いている(9日は850億3870万香港ドル)。
 本土株高が買い安心感を誘う流れ。上海総合指数は経済対策の期待感を支えに、引けにかけてプラスに転じた。香港の各指数は安く推移していたが、終盤に入り上昇している。前日発表された7月の中国物価統計が予想以上に落ち込んだことで、市場からは「金融緩和の余地が広がった」との声も聞かれた。旅行関連の規制緩和や、原油相場の上昇も関連銘柄にとっての追い風となっている。もっとも、上値を買い進む動きはみられない。米中関係の悪化が警戒されている。バイデン米大統領は9日、先進半導体やAI(人工知能)、量子技術など3分野を対象に、米国の企業・個人が中国に投資することを制限する大統領令に署名した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、通信キャリア大手の中国聯通(762/HK)が3.3%高、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が2.9%高、旅行サイト中国大手の携程集団(9961/HK)が2.7%高と上げが目立った。中国聯通については、中間決算の増益も手がかりになっている。
 セクター別では、旅行関連が高い。上記した携程集団のほか、傘下に旅行会社を持つ復星旅遊文化集団(1992/HK)が5.6%、空運の中国国際航空(753/HK)が3.2%、中国南方航空(1055/HK)が3.1%、国泰航空(293/HK)が2.8%、中国東方航空(670/HK)が1.3%ずつ上昇した。旅客増の期待が広がる。中国の文化旅遊部は10日、日本を含む78カ国・地域への団体旅行を解禁すると発表した。
 石油・石炭セクターもしっかり。中国石油天然気(857/HK)が2.1%高、中国石油化工(386/HK)が1.8%高、中国海洋石油(883/HK)が1.7%高、エン鉱能源集団(1171/HK)が4.1%高、中国中煤能源(1898/HK)が3.2%高で引けた。
 中国証券セクターも物色される。国聯証券(1456/HK)が3.1%高、華泰証券(6886/HK)が2.1%高、広発証券(1776/HK)が1.6%高、海通証券(6837/HK)が0.9%高で取引を終えた。
 半面、中国不動産セクターは安い。碧桂園HD(2007/HK)が6.3%、広州富力地産(2777/HK)が6.1%、雅居楽集団HD(3383/HK)が4.9%、合景泰富集団HD(1813/HK)が4.2%ずつ下落した。債務問題の不透明感が依然としてくすぶっている。
 他の個別株動向では、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が17.0%安と急落。中間決算の減益も嫌気されている。また、同社は米向け売上比率が大きいだけに、米中関係の悪化も不安視された。
 一方、本土マーケットは4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.31%高の3254.56ポイントで取引を終了した。エネルギー株が高い。旅行関連株、不動産株、医薬品株、公益株、素材株なども買われた。半面、消費関連株は安い。銀行株、ハイテク株の一角も売られた。


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