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2023/09/01 16:34

中国大引:上海総合0.4%高で反発、保険株に買い 無料記事

 1日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比13.37ポイント(0.43%)高の3133.25ポイントと反発した。
 当局の元安抑制スタンスが好感される流れ。中国人民銀行(中央銀行)は1日、金融機関の外貨の預金準備率を引き下げると発表した。15日付で6→4%に引き下げる。外貨預金準備率の引き下げは2022年9月以来。外貨の流動性を高めることで、急ピッチな人民元相場の下落を抑制する狙いがある。この発表を受け、オンショア、オフショアの人民元相場は元高方向に振れている。指標改善もプラス。取引時間中に公表された8月の財新中国製造業PMI(民間による)は51.0に上向き、景況判断の境目となる50を回復した。(亜州リサーチ編集部)
 保険株が相場をけん引。中国太平洋保険(601601/SH)が5.6%高、中国人寿保険(601628/SH)が4.8%高、新華人寿保険(601336/SH)が3.6%高、中国平安保険(601318/SH)が2.7%高で引けた。
 石炭株も高い。エン鉱能源(600188/SH)が7.3%、陝西煤業(601225/SH)が6.3%、中国中煤能源(601898/SH)が2.9%、中国神華能源(601088/SH)が2.1%ずつ上昇した。
 消費関連株もしっかり。チーズ生産などの上海妙可藍多食品科技(600882/SH)が4.5%高、家電の海爾智家(600690/SH)が3.1%高、酒造の山西杏花村フェン酒(600809/SH)が3.0%高、自動車の長城汽車(601633/SH)と百貨店の王府井集団(600859/SH)がそろって2.0%高、スーパーの永輝超市(601933/SH)が1.9%高で取引を終えた。素材株、不動産株、銀行・証券株、消費関連株、運輸株なども買われている。
 半面、ハイテク株はさえない。産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が3.0%、通信機器メーカーの東方通信(600776/SH)が2.4%、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が1.8%、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が1.0%ずつ下落した。医薬品株、公益株、メディア・娯楽株も売られている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.38ポイント(1.41%)安の236.96ポイント、深センB株指数が13.07ポイント(1.17%)高の1131.42ポイントで終了した。
 香港市場は取引を停止。台風9号(サオラー)の接近で警報「シグナル8」が発令された。取引所規定で1日の株式取引は中止されている。



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