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2023/08/08 13:24

香港前場:ハンセン1.4%安で続落、上海総合は0.01%上昇 無料記事

8日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比267.58ポイント(1.37%)安の19270.34ポイントと続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が111.43ポイント(1.65%)安の6622.88ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は543億1570万香港ドルにやや拡大している(7日前場は431億5800万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。人民元安の進行や、地方政府の債務問題が懸念材料として意識された。中国人民銀行(中央銀行)は8日、人民元レートの対米ドル基準値を3営業日ぶりに元安方向で設定。外国為替市場では人民元安・米ドル高が進み、約3週ぶりの元安水準で推移している。債務問題を巡っては、「中国の地方政府傘下で、インフラ建設などの資金調達を担う投資会社、地方融資プラットフォーム(LGFV)の資金繰りが一段と悪化しているもよう」などと報じられた。取引時間中に公表された7月の貿易統計に関しては、輸出と輸入がそれぞれ予想以上に落ち込んでいる。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、管理サービスやデベロッパーなど本土不動産の下げが目立つ。龍湖集団HD(960/HK)が9.1%安、碧桂園HD(2007/HK)が7.6%安、碧桂園服務HD(6098/HK)が5.6%安で引けた。
 自動車セクターも安い。理想汽車(2015/HK)が3.4%、小鵬汽車(9868/HK)が3.2%、蔚来集団(9866/HK)が3.0%、比亜迪(1211/HK)が2.8%ずつ下落した。
 「ネット」銘柄も売られる。動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)が3.4%安、インターネット検索の百度集団(9888/HK)が2.9%安、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が2.4%安と値を下げた。ハンセン科技(テック)指数は2.1%安と他の指数をアンダーパフォームしている。
 半面、石油・石炭セクターはしっかり。中国石油天然気(857/HK)が2.5%、中国石油化工(386/HK)が1.4%、中国海洋石油(883/HK)が1.3%、エン鉱能源集団(1171/HK)が1.6%、中国中煤能源(1898/HK)が1.3%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは小反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.01%高の3269.29ポイントで前場取引を終了した。医薬品株が高い。エネルギー株、保険・証券株、公益株、食品飲料株、メディア・娯楽株、空運株なども買われた。半面、不動産株は安い。銀行株、自動車株、軍事関連株、ハイテク株の一角も売られた。



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