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2023/09/18 13:35

香港前場:ハンセン1.0%安で3日ぶり反落、上海総合は0.03%上昇 無料記事

週明け18日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比181.37ポイント(1.00%)安の18001.52ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が65.21ポイント(1.03%)安の6244.38ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は453億2870万香港ドルに縮小している(15日前場は530億3360万香港ドル)。
 米金利高が嫌気される流れ。先週末の米債券市場では、インフレ高止まりが意識される中で、米10年債利回りの大幅上昇が続いた。中国不動産業を巡り、物件販売や債務問題の不透明感がくすぶっていることも改めて不安視されている。ただ、下値を叩くような売りはみられない。8月の中国指標が概ね改善したほか、中国人民銀行(中央銀行)が緩和スタンスを強めていることは相場の支えとなっている。(亜州リサーチ編集部) 
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が3.4%安、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(981/HK)が3.0%安、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.9%安と下げが目立った。
 セクター別では、半導体が安い。上記した中芯国際集成電路製造のほか、晶門半導体(2878/HK)が2.8%、ASMPT(522/HK)が2.3%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.0%、華虹半導体(1347/HK)が1.5%ずつ下落した。半導体需要の減速懸念が浮上。外電は15日、関係者の話として「ファウンドリー世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC:2330/TW)は最先端半導体向け製造装置の納入を遅らせるよう取引先メーカーに要請した」と報じた。
 中国金融セクターもさえない。中国工商銀行(1398/HK)が1.6%安、中国農業銀行(1288/HK)が1.4%安、中国平安保険(2318/HK)が1.9%安、新華人寿保険(1336/HK)と華泰証券(6886/HK)がそろって1.7%安、広発証券(1776/HK)が1.4%安で引けた。
 半面、自動車セクターの一角は高い。吉利汽車HD(175/HK)と北京汽車(1958/HK)がそろって2.2%、長城汽車(2333/HK)が1.8%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が1.6%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.03%高の3118.57ポイントで前場取引を終了した。消費関連株が高い。医薬株、インフラ建設株、保険株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。不動産株、公益株、銀行株も売られた。


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