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2023/08/16 13:22

香港前場:ハンセン1.4%安で4日続落、上海総合は0.3%下落 無料記事

16日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比257.89ポイント(1.39%)安の18323.22ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も86.54ポイント(1.36%)安の6279.94ポイントとそろって4日続落した。売買代金は497億5350万香港ドルとなっている(15日前場は436億20万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが継続する流れ。米金利の上昇や、中国の景気懸念などが引き続き売り材料視されている。米インフレ高止まりの警戒感が続く中、昨夜の米債券市場では米10年債利回りが騰勢を強め、一時、昨年10月以来の高水準を付けた。外国為替市場では、対米ドルの人民元安が進行している。また、15日公表された7月の中国経済統計では、小売売上高や鉱工業生産などがそろって大幅に下振れた。英金融大手バークレイズのアナリストは15日、中国の2023年国内総生産(GDP)伸び率予想を4.9→4.5%に引き下げている。中国政府が目標とする通年で5%前後の成長については、達成が困難との見方だ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が3.9%安、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(2020/HK)が3.4%安、インターネット検索中国最大手の百度集団(9888/HK)が3.3%安と下げが目立った。
 セクター別では、香港不動産が安い。上記した九龍倉置業地産投資のほか、九龍倉集団(4/HK)が2.7%、恒基兆業地産(12/HK)が1.6%、信和置業(83/HK)が1.5%ずつ下落した。香港の金融政策は米国に追随するため、米金利高が域内に波及すると警戒されている。
 中国の銀行・保険セクターもさえない。招商銀行(3968/HK)が2.6%安、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が2.4%安、中国人寿保険(2628/HK)が2.1%安、中国人民保険集団(1339/HK)が1.5%安で引けた。
 半面、中国不動産セクターは高い。合景泰富地産HD(1813/HK)が7.3%、融創中国HD(1918/HK)が4.5%、碧桂園HD(2007/HK)と広州富力地産(2777/HK)がそろって3.7%ずつ上昇した。同セクターはこのところ、債務問題の再燃で急落が続いていただけに、値ごろ感も着目されている。
 一方、本土マーケットも4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.25%安の3168.32ポイントで前場取引を終了した。エネルギー株が安い。ハイテク株、公益株、自動車株、素材株、銀行・保険株なども売られた。半面、不動産株が高い。医薬品株、証券株も買われた。



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