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2024/04/22 13:23

香港前場:ハンセン1.7%高で反発、上海総合は0.5%下落 無料記事

 週明け22日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比282.52ポイント(1.74%)高の16506.66ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が91.61ポイント(1.59%)高の5838.22ポイントと反発した。売買代金は595億3910万香港ドルとなっている(19日の前場は630億6690万香港ドル)。
 投資家心理がやや上向く流れ。中東地域の地政学リスクが後退したことで、投資家に買い安心感が広がった。ほか、中国当局の経済対策や市場支援策に対する期待感も支えになっている。また、ハンセン指数は先週末、約1カ月半ぶりの安値を付けていたとあって、値ごろ感も着目された。
 なお、寄り付き前に発表された実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、予想通り銀行貸出の指標となる1年物LPRは現行の3.45%、住宅ローン金利の指標となる5年物LPRは3.95%に据え置かれた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が7.3%高、政府系の華潤ビールHD(291/HK)が5.4%高、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が4.9%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が高い。旭輝(884/HK)が4.9%、融創中国HD(1918/HK)が4.3%、世茂集団HD(813/HK)が3.4%、合景泰富地産HD(1813/HK)が3.1%ずつ上昇した。
 海運・空運セクターもしっかり。太平洋航運集団(2343/HK)が5.4%高、東方海外(316/HK)が3.5%高、中国南方航空(1055/HK)と中国国際航空(753/HK)がそろって2.7%高で引けた。
 主力ネット株も物色される。上記した美団のほか、騰訊HD(700/HK)が4.7%高、京東集団(9618/HK)が3.8%高、阿里巴巴集団HD(9988/HK)が3.3%高で前場取引を終えた。
 半面、産金セクターはさえない。山東黄金鉱業(1787/HK)が6.4%、招金鉱業(1818/HK)が6.3%、霊宝黄金(3330/HK)が5.8%、中国黄金国際資源(2099/HK)が2.9%ずつ下落した。
 他の個別株動向では、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が6.5%安。米テスラが複数モデルを値下げする中、「理想汽車は販売中の複数車種を値下げした」と伝わった。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.47%安の3050.89ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が安い。素材株、自動車株、公益株、不動産株、銀行株なども売られた。半面、酒造・食品株は高い。医薬株、軍事関連株、保険・証券株も買われた。


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