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2023/09/15 13:22

香港前場:ハンセン1.7%高で続伸、上海総合は0.3%上昇 無料記事

15日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比299.10ポイント(1.66%)高の18347.02ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が94.51ポイント(1.51%)高の6369.66ポイントとそろって続伸した。売買代金は530億3360万香港ドルに拡大している(14日前場は424億8090万香港ドル)。
 指標改善で投資家心理が上向く流れ。取引時間中に公表された8月の中国経済統計では、小売売上高や鉱工業生産が予想を大幅に上回るなど、総じて良好な内容だった。中国の景気支援スタンスもプラス。中国人民銀行(中央銀行)は14日、預金準備率の0.25%引き下げを発表した(15日付で実施)。中国当局はこのところ、半導体産業や自動車産業の支援、不動産規制の緩和など、各種施策を相次ぎ打ち出している。買いが先行し、指標発表後に主要指数は上げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、アルミ製品の中国宏橋集団(1378/HK)が5.7%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が5.5%高、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(981/HK)が4.9%高と上げが目立った。
 セクター別では、非鉄が高い。上記した中国宏橋集団のほか、新疆新キン鉱業(3833/HK)が3.3%、江西銅業(358/HK)が3.1%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.4%、中国アルミ(2600/HK)が2.2%ずつ上昇した。
 自動車セクターも急伸。華晨中国汽車HD(1114/HK)が9.3%高、北京汽車(1958/HK)が5.9%高、蔚来集団(9866/HK)が4.1%高、小鵬汽車(9868/HK)が3.7%高で引けた。
 医薬品セクターも物色される。上述した薬明生物技術のほか、康希諾生物(6185/HK)が4.2%高、翰森製薬集団(3692/HK)が3.2%高、百済神州(6160/HK)と山東新華製薬(719/HK)がそろって2.7%高で前場取引を終えた。
 他の個別株動向では、外食グループ大手の百勝中国HD(9987/HK)が3.5%高。同社は14日に投資家向けイベントを開催し、株主還元として、今後3年間で自社株買いや四半期配当に約30億米ドルを投じると説明した。2023年の出店目標についても1400〜1600店(純増数)に上方修正している(従来目標は1100〜1300店)。
 本土マーケットも続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.28%高の3135.31ポイントで前場取引を終了した。医薬品株が高い。ハイテク株、不動産株、自動車株、素材株、銀行・保険株、半導体株なども買われた。半面、公益株は安い。エネルギー株、酒造株も売られた。


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