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2023/09/14 13:29

香港前場:ハンセン0.2%安で7日続落、上海総合は0.04%上昇 無料記事

14日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比39.84ポイント(0.22%)安の17969.38ポイントと7日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が1.14ポイント(0.02%)安の6234.57ポイントと5日続落した。売買代金は424億8090万香港ドルとなっている(13日前場は418億2030万香港ドル)。
 指標発表前に買いが手控えられる流れ。中国ではあす15日、8月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)、9月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利などが公表される予定だ。中国の対外関係悪化も警戒。欧州委員会のフォンデアライエン委員長は13日、中国の電気自動車(EV)に対する反補助金調査を開始すると発表した。米長期金利の低下や、人民元相場の下落一服などを手がかりに買いが先行したものの、上値は重く、ハンセン指数などは中盤からマイナスに転じている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が6.1%安、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が4.3%安、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が2.9%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産デベロッパーが安い。融創中国HD(1918/HK)が9.5%、中国恒大集団(3333/HK)が8.9%、世茂集団HD(813/HK)が8.7%、合景泰富集団HD(1813/HK)が8.3%ずつ下落している。同セクターはこのところ、支援策が相次ぐ中、連日で買われていた。
 マカオ・カジノの銘柄群もさえない。永利澳門(1128/HK)が2.2%安、新濠国際発展(200/HK)が1.6%安、美高梅中国HD(2282/HK)が1.5%安、澳門博彩HD(880/HK)が1.3%安で前場取引を終えた。
 自動車セクターの一角も売られる。蔚来集団(9866/HK)が2.3%安、比亜迪(1211/HK)が1.5%安、浙江零ホウ科技(9863/HK)と長城汽車(2333/HK)がそろって1.2%安で引けた。
 半面、発電や設備の電力セクターは物色される。華電国際電力(1071/HK)が1.8%高、華潤電力HD(836/HK)が1.7%高、華能国際電力(902/HK)が1.5%高、上海電気集団(2727/HK)と東方電気(1072/HK)がそろって2.2%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.04%高の3124.43ポイントで前場取引を終了した。銀行株が相場けん引。エネルギー株、公益株、通信株、医薬品株、運輸株なども買われた。半面、不動産株は安い。ハイテク株、素材株、消費関連株、インフラ関連株も売られた。



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