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2023/10/26 13:33

香港前場:ハンセン0.6%安で反落、上海総合は0.3%下落 無料記事

 26日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比94.47ポイント(0.55%)安の16990.86ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が27.01ポイント(0.46%)安の5826.96ポイントとそろって反落した。売買代金は421億1270万香港ドルに縮小している(25日前場は540億8350万香港ドル)。
 米金利の高止まりが警戒される流れ。昨夜の米債券市場では、米10年債利回りが前日の4.82%から4.95%に急上昇した。9月の米新築住宅販売が予想を大幅に上回り、昨年2月以来の高水準に達したことを受け、金融当局は引き締めを長期化させるとの見方が広がっている。また、中国本土と香港で、それぞれ経済対策が発表されたことに関しては、好材料の出尽くし感が意識された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が18.5%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が5.0%安、香港地下鉄など運営の香港鉄路(66/HK)が4.7%安と下げが目立った。李寧に関しては、2023年通期の業績ガイダンスを下方修正し、売上高が前年比10%増以下となる見通しを示したことが嫌気されている。また、同社は昨日引け後、今年第3四半期(7〜9月)の既存店売上高が前年同期比で1ケタ台半ばのマイナス成長となったことも明らかにした。
 セクター別では、香港不動産が安い。恒隆地産(101/HK)が4.0%、恒基兆業地産(12/HK)が2.7%、信和置業(83/HK)が2.1%、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が1.8%ずつ下落した。香港の金利動向は米国に追随する傾向があるため、域内金利の上昇も警戒されている。
 中国不動産セクターも急落。中国奥園集団(3883/HK)が7.6%安、中国恒大集団(3333/HK)が6.9%安、旭輝(884/HK)が5.3%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が5.1%安、碧桂園HD(2007/HK)が4.3%安と値を下げた。債務問題の不安が続いている。碧桂園が発効した米ドル建て債券について、初めてデフォルト(債務不履行)の判断が下された。
 半導体セクターもさえない。上海復旦微電子集団(1385/HK)が3.4%安、華虹半導体(1347/HK)が2.4%安、中芯国際集成電路製造(981/HK)と晶門半導体(2878/HK)がそろって1.6%安で引けた。
 半面、中国発電セクターはしっかり。華能国際電力(902/HK)が6.6%、華電国際電力(1071/HK)が6.4%、中国電力国際発展(2380/HK)が4.4%、華潤電力HD(836/HK)が3.7%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.29%安の2965.35ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。素材株、インフラ建設関連株、不動産株、エネルギー株なども売られた。半面、公益株は高い。医薬株、自動車株、銀行株も買われた。



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