2020/02/11 17:30
香港大引:ハンセン1.3%高で3日ぶり反発、吉利汽車5.7%上昇
11日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比342.54ポイント(1.26%)高の27583.88ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が154.09ポイント(1.45%)高の10808.52ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は1110億1500万香港ドルとなっている(10日は1077億5500万香港ドル)。
新型肺炎拡大の過度な警戒感が後退。新型コロナウイルス感染による肺炎に関しては、治癒率が大きく改善したと伝わった。専門家の間では、感染拡大のピークが2月中下旬に到来するとの見方も浮上している。一部工場で操業再開が再延期されるなど、中国経済の悪化懸念はくすぶるものの、ひとまず不透明感も薄らいだ。
ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が5.7%高、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が3.7%高、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が3.1%高と上げが目立った。吉利汽車については、同一グループ企業のボルボ・カーと、両社業務の合併に向けた初歩的な検討に入ったと報告したことがプラス。業容拡大の期待が高まっている。
セクター別では、中国の不動産が高い。上記した中国海外発展のほか、融創中国HD(1918/HK)が5.6%、中国恒大集団(3333/HK)が3.5%、碧桂園HD(2007/HK)が3.1%、龍湖集団HD(960/HK)が2.7%、華潤置地(1109/HK)が2.5%ずつ上昇した。
中国の銀行セクターもしっかり。中国郵政貯蓄銀行(1658/HK)が2.6%高、中国建設銀行(939/HK)が2.4%高、中国工商銀行(1398/HK)が2.0%高、中国銀行(3988/HK)が1.6%高で引けた。
半面、Eコマースやオンラインソフト、ネットゲームなどの「在宅消費」銘柄はさえない。香港電視網絡(ホンコン・テレビジョン・ネットワーク:1137/HK)が10.3%安、網龍網絡HD(ネットドラゴン・ウェブソフト:777/HK)が5.5%安、金山軟件(キングソフト:3888/HK)が5.3%安、中手遊科技集団(302/HK)が3.7%安、IGG(799/HK)が2.8%安と値を下げている。足もとでは、「肺炎拡大の影響で利用者が増える」との思惑で上げが目立っていた。
一方、本土マーケットは6日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.39%高の2901.67ポイントでの取引を終えた。金融株が相場を主導する。食品・飲料株、不動産株、運輸株、発電株、資源・素材株、インフラ関連株なども買われた。半面、インターネット・サービス関連株は安い。医薬品株の一角も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
新型肺炎拡大の過度な警戒感が後退。新型コロナウイルス感染による肺炎に関しては、治癒率が大きく改善したと伝わった。専門家の間では、感染拡大のピークが2月中下旬に到来するとの見方も浮上している。一部工場で操業再開が再延期されるなど、中国経済の悪化懸念はくすぶるものの、ひとまず不透明感も薄らいだ。
ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が5.7%高、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が3.7%高、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が3.1%高と上げが目立った。吉利汽車については、同一グループ企業のボルボ・カーと、両社業務の合併に向けた初歩的な検討に入ったと報告したことがプラス。業容拡大の期待が高まっている。
セクター別では、中国の不動産が高い。上記した中国海外発展のほか、融創中国HD(1918/HK)が5.6%、中国恒大集団(3333/HK)が3.5%、碧桂園HD(2007/HK)が3.1%、龍湖集団HD(960/HK)が2.7%、華潤置地(1109/HK)が2.5%ずつ上昇した。
中国の銀行セクターもしっかり。中国郵政貯蓄銀行(1658/HK)が2.6%高、中国建設銀行(939/HK)が2.4%高、中国工商銀行(1398/HK)が2.0%高、中国銀行(3988/HK)が1.6%高で引けた。
半面、Eコマースやオンラインソフト、ネットゲームなどの「在宅消費」銘柄はさえない。香港電視網絡(ホンコン・テレビジョン・ネットワーク:1137/HK)が10.3%安、網龍網絡HD(ネットドラゴン・ウェブソフト:777/HK)が5.5%安、金山軟件(キングソフト:3888/HK)が5.3%安、中手遊科技集団(302/HK)が3.7%安、IGG(799/HK)が2.8%安と値を下げている。足もとでは、「肺炎拡大の影響で利用者が増える」との思惑で上げが目立っていた。
一方、本土マーケットは6日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.39%高の2901.67ポイントでの取引を終えた。金融株が相場を主導する。食品・飲料株、不動産株、運輸株、発電株、資源・素材株、インフラ関連株なども買われた。半面、インターネット・サービス関連株は安い。医薬品株の一角も売られた。
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