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2023/09/01 13:17

中国前場:上海総合0.2%高で反発、台風接近で香港は休場 無料記事

 1日前場の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比7.31ポイント(0.23%)高の3127.19ポイントと反発した。
 当局の元安抑制スタンスが好感される流れ。中国人民銀行(中央銀行)は1日、金融機関の外貨の預金準備率を引き下げると発表した。15日付で6→4%に引き下げる。外貨預金準備率の引き下げは2022年9月以来。外貨の流動性を高めることで、急ピッチな人民元相場の下落を抑制する狙いがある。この発表を受け、オンショア、オフショアの人民元相場は元高方向に振れている。指標改善もプラス。取引時間中に公表された8月の財新中国製造業PMI(民間による)は51.0に上向き、景況判断の境目となる50を回復した。(亜州リサーチ編集部)
 保険株が相場をけん引。中国太平洋保険(601601/SH)が5.5%高、中国人寿保険(601628/SH)が3.6%高、新華人寿保険(601336/SH)が2.8%高、中国平安保険(601318/SH)が2.5%高で引けた。
 石炭株も高い。エン鉱能源(600188/SH)が6.7%、陝西煤業(601225/SH)が5.2%、中国中煤能源(601898/SH)が2.1%、中国神華能源(601088/SH)が1.5%ずつ上昇した。素材株、不動産株、銀行・証券株、消費関連株、運輸株なども買われている。
 半面、ハイテク株はさえない。産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が3.1%、通信機器メーカーの東方通信(600776/SH)が2.4%、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が2.1%、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が1.6%ずつ下落した。医薬品株、公益株、メディア・娯楽株も売られている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.48ポイント(0.20%)安の239.85ポイント、深センB株指数が11.11ポイント(0.99%)安の1129.46ポイントで終了した。
 香港市場は取引を停止。猛烈な勢力の台風9号(サオラー)の接近を受け、警報「シグナル8」が発令されたことで1日は株式取引が中止された。


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