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2023/11/06 13:29

香港前場:ハンセン1.7%高で3日続伸、上海総合は0.9%上昇 無料記事

 週明け6日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比298.52ポイント(1.69%)高の17962.64ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が119.43ポイント(1.97%)高の6171.74ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は664億4110万香港ドルに拡大している(3日前場は482億2740万香港ドル)。
 米金利の低下基調が好感される流れ。米利上げサイクル終了期待が強まる中、先週末の米債券市場では国債利回りの低下が続き、10年債利回りは約5週ぶり、2年債利回りは約2カ月ぶりの低水準を一時付けた。香港市場の活性化も期待される。香港交易所(香港証券取引所:388/HK)はこのほど、証券取引印紙税の税率引き下げについて、早ければ11月17日にも実施されるとの見通しを示した。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は3.7%高と他の指数をアウトパフォームした(構成30銘柄のうち上昇28)。個別では、電子書籍ストア運営の閲文集団(772/HK)が10.9%高、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が10.7%高、企業向けソフトウエア開発大手の金蝶国際軟件集団(268/HK)が8.0%高と上げが目立っている。
 中国証券セクターも高い。国聯証券(1456/HK)が11.6%、中信建投証券(6066/HK)が8.3%、中信証券(6030/HK)が7.0%、海通証券(6837/HK)が4.9%ずつ上昇した。政策支援の動きが期待される。複数メディアが6日報じたところによれば、先ごろ開催された5年に1度の中央金融工作会議では、大手証券会社のM&Aや再編を支援し、資本市場を活性化させる方針が示されたという。
 中国不動産セクターも急伸。中国恒大集団(3333/HK)が14.3%高、旭輝(884/HK)が17.3%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が9.1%高、世茂房地産HD(813/HK)が6.9%高と値を上げた。
 医薬セクターも物色される。百済神州(6160/HK)が10.2%高、康希諾生物(6185/HK)が8.4%高、中国生物製薬(1177/HK)と薬明生物技術(2269/HK)がそろって5.7%高で引けた。
 半面、石炭・石油セクターは安い。エン鉱能源集団(1171/HK)が3.3%、中国神華能源(1088/HK)が2.6%、中国中煤能源(1898/HK)が1.6%、中国石油天然気(857/HK)が3.1%、中国海洋石油(883/HK)が2.9%ずつ下落した。
 海運セクターもさえない。海豊国際HD(1308/HK)が4.0%安、東方海外(316/HK)が2.6%安、中遠海運HD(1919/HK)が2.5%安、太平洋航運集団(2343/HK)が1.3%安で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.88%高の3057.50ポイントで取引を終了した。証券株が高い。医薬株、ハイテク株、不動産株、消費関連株、素材株、インフラ関連株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。銀行株、公益株も売られた。


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