2023/09/15 17:36
香港大引:ハンセン0.8%高で続伸、中国不動産セクターは逆行安
15日の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比134.97ポイント(0.75%)高の18182.89ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が34.44ポイント(0.55%)高の6309.59ポイントとそろって続伸した。売買代金は1180億7850万香港ドルに拡大している(14日は816億390万香港ドル)。
指標改善で投資家心理が上向く流れ。取引時間中に公表された8月の中国経済統計では、小売売上高や鉱工業生産が予想を大幅に上回った。中国の景気支援スタンスもプラス。中国人民銀行(中央銀行)は14日、預金準備率の0.25%引き下げを発表した(15日付で実施)。中国当局はこのところ、半導体産業や自動車産業の支援、不動産規制の緩和など、各種施策を相次ぎ打ち出している。ただ、指標発表後に主要指数は一段高となったものの、引けにかけて上げ幅をやや削った。市場の一部からは、「中国の景気改善はまだ本格化していない」との声も聞かれている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が4.8%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.3%高、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が2.8%高と上げが目立った。
セクター別では、非鉄や鉄鋼、セメントなど素材が高い。中国宏橋集団(1378/HK)が2.7%、江西銅業(358/HK)が1.9%、鞍鋼(347/HK)が2.5%、重慶鋼鉄(1053/HK)が2.2%、中国建材(3323/HK)が3.2%、安徽海螺水泥(914/HK)が2.7%ずつ上昇した。
物流関連の銘柄群もしっかり。中通快逓(2057/HK)が6.0%高、深セン国際HD(152/HK)が2.8%高、嘉里物流聯網(636/HK)が2.3%高、京東物流(2618/HK)が1.5%高で引けた。
他の個別株動向では、外食グループ大手の百勝中国HD(9987/HK)が4.1%高。同社は14日に投資家向けイベントを開催し、株主還元として、今後3年間で自社株買いや四半期配当に約30億米ドル(4422億円)を投じると説明した。2023年の出店目標についても1400〜1600店(純増数)に上方修正している(従来目標は1100〜1300店)。
半面、中国不動産セクターはさえない。中国恒大集団(3333/HK)が10.1%安、広州富力地産(2777/HK)が3.1%安、融創中国HD(1918/HK)が2.6%安で取引を終えた。当局は不動産支援策を強めているものの、業界の先行き不安は依然くすぶっている。
一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.28%安の3117.74ポイントで取引を終了した。発電株が安い。銀行・証券株、エネルギー株、消費関連株、素材株、軍事関連株なども売られた。半面、医薬株は高い。半導体株、不動産株も買われた。
指標改善で投資家心理が上向く流れ。取引時間中に公表された8月の中国経済統計では、小売売上高や鉱工業生産が予想を大幅に上回った。中国の景気支援スタンスもプラス。中国人民銀行(中央銀行)は14日、預金準備率の0.25%引き下げを発表した(15日付で実施)。中国当局はこのところ、半導体産業や自動車産業の支援、不動産規制の緩和など、各種施策を相次ぎ打ち出している。ただ、指標発表後に主要指数は一段高となったものの、引けにかけて上げ幅をやや削った。市場の一部からは、「中国の景気改善はまだ本格化していない」との声も聞かれている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が4.8%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.3%高、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が2.8%高と上げが目立った。
セクター別では、非鉄や鉄鋼、セメントなど素材が高い。中国宏橋集団(1378/HK)が2.7%、江西銅業(358/HK)が1.9%、鞍鋼(347/HK)が2.5%、重慶鋼鉄(1053/HK)が2.2%、中国建材(3323/HK)が3.2%、安徽海螺水泥(914/HK)が2.7%ずつ上昇した。
物流関連の銘柄群もしっかり。中通快逓(2057/HK)が6.0%高、深セン国際HD(152/HK)が2.8%高、嘉里物流聯網(636/HK)が2.3%高、京東物流(2618/HK)が1.5%高で引けた。
他の個別株動向では、外食グループ大手の百勝中国HD(9987/HK)が4.1%高。同社は14日に投資家向けイベントを開催し、株主還元として、今後3年間で自社株買いや四半期配当に約30億米ドル(4422億円)を投じると説明した。2023年の出店目標についても1400〜1600店(純増数)に上方修正している(従来目標は1100〜1300店)。
半面、中国不動産セクターはさえない。中国恒大集団(3333/HK)が10.1%安、広州富力地産(2777/HK)が3.1%安、融創中国HD(1918/HK)が2.6%安で取引を終えた。当局は不動産支援策を強めているものの、業界の先行き不安は依然くすぶっている。
一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.28%安の3117.74ポイントで取引を終了した。発電株が安い。銀行・証券株、エネルギー株、消費関連株、素材株、軍事関連株なども売られた。半面、医薬株は高い。半導体株、不動産株も買われた。