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2020/05/06 16:28

中国大引:上海総合0.6%高で3日続伸、経済活動の正常化期待続く 無料記事

 メーデー連休明け6日の中国本土マーケットは値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比18.06ポイント(0.63%)高の2878.14ポイントと3日続伸した(上海A株指数は0.63%高の3016.54ポイント)。
 経済活動正常化の期待が強まる流れ。新型コロナウイルス感染拡大がピークアウトするなか、工場や商業施設などの再開が進んでいる。1月末から一時休業している上海ディズニーリゾートは6日、今月11日に営業を全面的に再開すると発表した。エコノミストの一部からは、「中国経済は2月に底打ちした」との指摘もある。経済対策の期待も持続。中国の全国人民代表委員会(全人代、国会に相当)常務委員会は4月29日、第13期全人代第3回会議を5月22日から開くことを決定した。新型コロナの感染拡大を受けて今年は「異例の延期」となっていただけに、政策に対する不透明感も払しょくされた格好となっている。
 米中対立の警戒感がくすぶるなか、指数は安くスタートしたものの、徐々に買い戻しが入り、中盤からプラスに転じた。国家経済会議(NEC)のクドロー委員長は本土休場中の1日、世界的に感染が拡大した新型コロナウイルス問題について、中国側が初期の対応を誤ったとして責任をとる必要性に言及している。
 業種別では、自動車が高い。上海汽車集団(600104/SH)が3.8%上昇した。同社が発表した月次実績では、4月に販売が回復した実態が明らかにされている。ハイテク株も急伸。フラッシュメモリ製造などの北京兆易創新科技(603986/SH)がストップ高、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が8.2%高、IC設計の上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が7.7%高で引けた。そのほか、食品飲料株、医薬品株、防衛関連株、インフラ関連株なども買われている。
 半面、金融株は安い。中国人寿保険(601628/SH)が2.2%、中国工商銀行(601398/SH)が1.2%ずつ下げた。運輸株、不動産株の一角も売られている。
 一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.47ポイント(0.22%)安の214.81ポイント、深センB株指数が834.01ポイント(0.09%)高の834.01ポイントで終了した。


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