事業再編を繰り返す元民営アパレルメーカーの東フォン科技集団(200160/SZ)は21日、同日付で上場廃止となると発表した。過去20営業日（2020年4月8日〜5月8日）の同社B株終値が連日で額面価格（1.00人民元）を下回ったことから、深セン証券取引所の上場規則に基づき、上場廃止となった格好だ。
　同社はニット製品の生産を手がけていたが、事業の急拡大で資金繰りが悪化。06年11月には会社資産が差し押さえられ、経営陣が密輸容疑で逮捕されるなど、経営は混迷の度を深めた。12年6月、実業家の王棟氏が持株を買収し、新たな筆頭株主となった。買収を通じ、主力を不動産開発、化学材料貿易に転換している。20年6月、深セン証券取引所の整理銘柄に指定された。


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