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2024/07/22 13:22

香港前場:ハンセン0.8%高で反発、上海総合は0.7%下落 無料記事

 週明け22日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比142.79ポイント(0.82%)高の17560.47ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も61.64ポイント(1.00%)高の6226.68ポイントと反発した。売買代金は536億7120万香港ドルとなっている(19日前場は556億4660万香港ドル)。
 中国の金融政策が好感される流れ。寄り付き前に発表された実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」は、据え置き予想に反し、銀行貸出指標の1年物LPRが3.45→3.35%、住宅ローン金利指標の5年物LPRが3.95→3.85%に引き下げられた。また、先週19日のハンセン指数は大幅に低下し、約3カ月ぶりの安値をつけたとあって、値ごろ感も着目された。ただ、上値は限定的。米中関係の悪化を懸念し、指数は安く推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、旅行サイト中国大手の携程集団(9961/HK)が4.3%高、スマートフォン大手の小米集団(1810/HK)が4.0%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が3.5%高と上げが目立った。小米については、自動車部門の生産能力が増強されたことで、当初の年間納車目標10万台が11月にも前倒しで達成されるとの見通しも材料視されている。
 セクター別では、医薬が高い。上記した薬明生物技術のほか、康希諾生物(6185/HK)と信達生物製薬(1801/HK)がそろって3.9%、翰森製薬集団(3692/HK)が2.2%、華潤医薬集団(3320/HK)が2.0%ずつ上昇した。
 中国不動産セクターも物色される。合景泰富集団HD(1813/HK)が4.8%高、中国奥園集団(3883/HK)が3.5%高、世茂集団HD(813/HK)が2.6%高、中国金茂HD(817/HK)が1.6%高で引けた。
 半面、レアアース・非鉄関連はさえない。金川集団国際資源(2362/HK)が3.3%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.7%安、五鉱資源(1208/HK)が2.5%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)が2.2%安で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.71%安の2961.13ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が安い。食品・酒造株、公益株、銀行株、素材株なども売られた。半面、医薬株は高い。ハイテク株、自動車株も買われた。


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